シクロクロスバイクのうんちく(蘊蓄) • その1
自転車に乗ろうという人が多くなった。しかし、通常のママチャリや軽快車から、もう少しよいものを手に入れようとするときに、多くの種類があって選択に悩みます。
この頁は、シクロクロスバイクに特化した書き方をして、そのような方の参考になればと記しています。ネットや、雑誌を見ると、欠点や問題点ばかりが目立ちます。乗っている人は、欠点や問題点を知った上で楽しんでいます。記事は気ままに並んでいます。
平成22年5月購入、28年12月、9,700km。
目的は、運動不足の解消と気分転換、少しは健康を維持する目的に寄与するであろうと考えて楽しんでいます。 シクロクロスバイクのレースに出るとか、旅行に行くとか、すべて無視しています。
小生がシクロクロスバイクを選択したときの条件
1.ママチャリや軽快車と同じように砂利道や非舗装道路を走行可能なこと。
2.歩道の少々の段差などは気にしないで乗り越えられること。
3.パンクをすると面倒なので、なるべく太いタイヤであること。
4.壊れないように、材質は鉄、もしくはアルミで、カーボンを使ってないこと。
5.重量増となるショックアブソーバなどがないこと。
6.ドロップハンドルで、ブレーキと変速レバーが一体であること。
7.本人の体力の問題が大きいが、適当な速度で走れること。
8.質量は、10kg前後でよい。これは、予算との関係で決まる。
9.ブレーキサブレバーがあり、隣にベルがあること。
10.変速は、適当な範囲でよいが、前50T、後ろ12Tがあること。
11.形状は、ダイヤモンド型のこと、スローピングでないこと。
車体の形状、大きさ、高さ
バイクには多くの種類があり選択に迷います。ロードバイク、MTB、クロスバイク、オフロードバイク、シクロクロスバイク。 形状も、ドロップハンドル、バーハンドル。ギアの種類も多いです。前2、3速、後8、9、10速など、選択に悩むことが多いです。タイヤも種類が多く、太さ、大きさがいろいろあります。
しかし、通常の、軽快車やママチャリを選ぶときは、車体の大きさで選びます。大人は26インチ、小柄な人は24インチ、高校生などの通学用には700Cと言うサイズが多いでしょう。
これらは、すべてタイヤの直径をあらわしています。26インチのタイヤの外径は666mmです。これに対して、700x32Cでは、686mm、小生の自転車では28インチという表示もあるので、外径は716mmです。つまり、タイヤの外径が大きいことは車体も大きくなり、その結果重心が上に上がり、操作がしにくくなることを意味します。その上、シクロクロスバイクは、BB下がり(この項目は後述)が少ないので、サドルの位置がもっと上になり、もっと運転がし難いです。
その上に、バイクの選択にはタイヤ以外に、車体の大きさの選択という難問があります。
自分の身長、腕の長さ、足の長さによって車体を選ぶのです。
通常は、身長で適用範囲が決まり、後の不都合は部品の位置を移動して合わせます。サドルの高さを足の長さにあわせ、ハンドルの位置とサドルの位置を腕の長さに合わせます。
ドロップハンドル、バーハンドル
小生は昔、ドロップハンドルのロードバイクをオーダーして乗っていました。つまり、自分の体に合わせてオーダーしたものです。半世紀も前の話です。
そのため、最初からドロップハンドルを選択してほかの形状は考えていませんでした。
しかし、初めてドロップハンドルのバイクに乗る人は怖くて躊躇するでしょう。
で、ネットで調べると、バーハンドルのバイクを選択し、その後、ドロップハンドルに変更した話が多くあります。経費も1台買えるくらいを費やしています。その上、車体の形状が違うのでハンドルだけ変えても、考えるようには走りません。違和感と妥協の産物です。
ここで、発想の転換をして、ドロップハンドルのバイクを選択して、最初にバーハンドル仕様に変更し、慣れたら元のドロップハンドルに戻すほうが、多分費用は廉価でしょう。無論、変更する度に違和感を生じ、慣れるまでに時間を要します。自転車専門店で相談して変更を依頼しましょう。
バーハンドルにするときの注意点は、ドロップハンドルの手前の横バーの位置にバーハンドルを取り付けることで、突き出し、つまりステム、を交換してはいけません。
この状態で真っ直ぐに走れるように努力します。多分、サドルがあわずにお尻が痛いでしょう。このときに、すぐには買い換えずに、高さと前後位置を1mm単位で移動して、丁度よい個所を探します。
そのうちに、足に力が入らないことを実感するようになったら、ドロップハンドルに戻します。
腕の力を使って走ると別の世界が見えてきます。
部品を処分しないで手元に置き、組み換えも自分で出来るようになれば、2度目の工賃はなくなります。このときに必要なものは、ケーブルとバーテープくらいです。ケーブルカッターなど工具は別途必要です。
次項にも記載がありますが、ドロップハンドルの幅は肩幅と同じ400mm位です。太さがありますので、最大幅は約420mmです。これに対して、バーハンドルの幅は、550mmなどと言う機種があります。これは、ドロップハンドルの外側の両端に握りこぶしを加えたくらいの幅です。いつもこの幅で、ハンドルを持つ個所の自由度はありません。それゆえ、狭い道やすれ違いにはぶつかったり、すれ違いが不可能なことが生じます。そのため、バーハンドルの両端を切って短くする人もいますが、400mmまで短くした話はネットにもありません。ここまで短くするとブレーキレバーと変速レバーが取り付けられないかもしれません。