マイコンクラブ「夢作士」 ・ 平成22年度

平成22年12月25日(日)13.00~16.30・第201回・夢作士定例会・晴

平成22年11月23日(祝)13.00~16.30・第200回・夢作士定例会・曇

☆小川氏 「PICマイコンで動かすUSBインターフェース」

面白そうなPICマイコンの冊子があった。基板が付属していて部品は別のところでお求めください、というものです。その紹介です。
1.USB接続で、キーボードの代用という項目があったので、Enter Z / の3個のボタンを使えるように作成。パソコンに接続し、PCに標準で付属している「ピンボール」と」言うゲームをデモ。少し時間遅れが生じたが、パソコンの問題もありそうで、基板の動作としては成功です。(画像右の上側)
2.温度センサーボードを作り、気温をインターバルで測定し、EEPROMに書き込む。これをPCがUSBデバイスとして認識し、データをPCに取り込み、エクセルで 表示する。データを考察の結果、数値の変換に手間取ったが、ほぼ気温と同一と認識。 (画像右の下側)

☆田中氏 「マイコン制御自動車の現状」

画像左:マイコンで制御する自動車を考えている、途中の報告。回路を考察中でバラックではうまく動くようだが、車両に搭載すると動かない。回路が独立していないので、 干渉しているのでは、と指摘があった。
画像右:現在かかっわっている液体の流量計の詳細な解説があった。その種類と正確度などなど、問題も多く、理論値と現状では理屈道理には動作しません。と話があった。

☆星野氏 「電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(PHV)、スマートグリッドの現状」

電気自動車(EV)、充電可能なプラグインハイブリッド(PHV)など再生可能エネルギーを使った自動車が普及しそうです。それと関連して、スマートグリッド(次世代送電網)の話もにぎわっています。これらの説明と問題点の話があった。
車の充電装置の価格の公表が少ないので、充電式自動車を購入しようという人も、 その価格が車と同じくらいの価格と言う認識がない。必要電力から換算すると、最低でも 2KWで10時間必要という充電時間と、その電力設備の考慮が無い。これは単相3線式では無理で、三相3線式の設備が必要です。充電効率を考えると、200V15A位を 夜間、10時間使います。電話のように、帰宅したら充電とすれば、毎日ではもう少し時間は短縮されますが、大きな電気オーブンを毎日使う電気量です。夜中は心配です。
スマートグリッドの充電電池を電気自動車の搭載電池で代用させようという構想もありますが、夜間に充電している予定が勝手に取り出されたのでは、翌日の運転に支障が生じます。これらの問題をメーカーは検証していますがまだ、発表がありません。 などなど、問題点が指摘された。

平成22年10月25日(日)13.00~17.00・第199回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「LEDフラッシャーKIT」を作ろう!!

半田鏝を使わないキットが売られている。秋月電子通商が販売する表題のキットです。
左:キットの構成。右:キットを配線して動作しているもの。完動品。
マイコンの話からたまには離れて、半田鏝のいらないキットを作ることになった。 作ると動くというのは楽しいですね。作ればよいのです。プログラムは不要です。 ソルダレスブレッドボードに部品を差し込むと回路が完成し、電源を供給すると動作します。早い人は30分で、遅い人は90分くらいを要して全員が組みあがり動作を確認しました。電池電圧が単三2本で3Vなので、リセット回路がうまく働かないICも生じましたが、乗数の変更で対処しました。

☆小川氏 「Windows7への移行」

そろそろWindows7に今の機器をバージョンアップしようとする人もいるので 注意点の解説があった。
また、メールソフトなどは、別途ダウンロードして使うようになどと注意があった。 その中で、現用のメールのデータが全部無くなったという報告があり、OutLookのファイルのデータは、2GBを超えると管理ができないので削除され、ゴミ箱に捨てられると報告があった。これを救済するのは、OutLookの中へフォルダーをつくり、そのフォルダーへゴミ箱から必要なファイルを移動すればよいと話があった。ゴミ箱にあるファイル名.bak をファイル名.dbx に変更して移動すると読めます。

平成22年9月25日(日)13.00~17.00・第198回・夢作士定例会・晴

平成22年8月25日(日)13.00~17.00・第197回・夢作士定例会・晴

平成22年7月25日(日)13.00~17.00・第196回・夢作士定例会・晴

平成22年6月27日(日)13.00~16.30・第195回・夢作士定例会・小雨

☆小川氏 「プリント基板エディタ・Parts Arrange Support Systemの紹介」

フリーソフトとして公開されているプリント基板エディタの紹介があった。 このソフトは、絵を描く要領で基板上に部品を配置して配線ができます。 しかし、他のソフトからデータを取り込み配線の照合などは出来ません。 お遊びソフトの少し上を行く基板エディターです。
他のお絵かきソフトで描いたbmp画像部品を簡単に取り込んで使えるので、 部品の追加が簡単に可能です。
メッシュのピッチは、2.54と1.27mmです。
部品と配線を印刷して基板の表に両面シートで貼り付けると配線が楽です。 裏面に配線を貼り付けてはいけません。

☆重光氏 「I2Cでチュナーを動作させる。3664を使用。」

これは、非常に解りにくい実験です。
HEXコードを送って、動作をさせるラヂオのチュナー用のICがあります。 HEXコードは、周波数の設定と動作モードそのほかです。画像左の右下の基板です。
ICにHEXコードを送るマイコンに日立の3664を用います。画像左の左側の基板です。3664はLCDに周波数やFM、AMの区別を表示します。画像左の上がLCDです。
マイコンに命令を送るのに、パソコンのCOMポートからシリアルデータを送ります。
マイコンからチュナーICにはI2CシステムでHEXコードを送ります。 このときのI2Cのデータをロジアナで取り込み、パソコンのシリアルデータと共にパソコンに表示します。 フムフムと説明を聴いたが、自分で作るとなると・・・・

☆田中氏 「ラジコン自動車の構想・その2」

随分前から考えているのだが、なかなか考えがまとまらない。 しかし、まとめないと、何も先へ進まない。ということで、ラジコン自動車の考え方の基本をまとめました。と、その報告です。
最初に車体をどうするかにぶち当たり、手ごろな大きさの物を入手。これを土台にマイコン基板などを搭載すればうまくいきそう。と、考察。
実際に考えているのは、ラジコン操縦ではなく、自動車庫入れ、つまりはバックでの車庫入れです。
う~ん、どうなるか、楽しみです。

☆星野氏 「動画編集と YouTube へのアップロード」

画像は、Windows ムービー メーカー を起動して動画を取り込み編集をしています。最初にこのソフトの使い方の解説があり、作成したムービーの紹介があり、その後、YouTube へのムービーのアップ方法の説明があった。
「YouTube」への登録は、名前、暗証番号、生年月日、メールアドレスのみで完了です。 「YouTube」に動画をアップすると、埋め込みコマンドが表示されますので、それを自分のページへ埋め込むと、自分のWebページで YouTube の再生が可能になります。 などなどの説明があった。

平成22年5月30日(日)13.00~16.30・第194回・夢作士定例会・曇

☆重光氏 「FM/AM・ラジオモジュール」

新潟精密NS9542使用のトライステート社製キット・FMステレオ/AMラジオ・モジュールの制御のお話です。
面白そうと購入したが、説明書が完全ではなく、質問も不可なので、ネットで調べてみたら、苦戦して動かした記事があったので、参考にしてプログラムを考察。 まだ、あちこち不明箇所があり、完全動作とはいかない。1番の悩みは、HEXコードの指定があるのだが、理屈が書いてないので、詳細の設定がよくわからない。
などなど、悩んでいると報告があった。 画像左:下基板、上スピーカー2個、画像右:デバッグの様子。

☆桐山氏 「JTAGの使い方」

JTAGと言われる、マイコンのデバッガとプログラムの動きをモニターする機材の披露です。
アルファプロジェクトの「USBマルチJTAGアダプタ」の使い方とデバッグの方法のデモがあった。JTAGと言う冶具は多くのマイコンで使われています。専用の物と多くのマイコンで使えるものの2種類があり、今回の話は後者です。
画像左:上マイコン基板、下JTAG。画像右:JTAGの解説。

☆西島氏 「ARMマイコンを楽しむ」


ARMマイコンの講習会に参加して、機材も入手した話です。
講習会は、解説を聴き、基板の半田付けを少しして完成です。IARというコンパイラを使う方法も解説された。サンプルプログラムを書き込み、動作を確認して完成です。
画像は、右下の基板から中央の機材にデータを送り続け、LEDが縦に並んだ棒を左右に動かして文字や画像を表示するものです。

平成22年4月25日(日)13.00~16.30・第193回・夢作士定例会・晴

☆重光氏 「低温度半田の使い方・例」

USBメモリーのコネクター部を壊してしまった時などに、データのみを取り出したい事が生じる。この時に活躍するのが低温度半田です。 低温度半田を、通常の半田と同じように取り外す部品の端子に半田すると、元の半田と同化して部品を簡単に外せます。外したメモリーを元道理に半田付けし、動作を確認した。


左のメモリーチップを外します。   右は外した後の状態。


左は外したメモリーと低温度半田。   右は外したメモリーを半田付けします。

その後、取り付けたメモリーの足の半田が完全かををチェックし、 パソコンに接続して、認識すればデータの読み出しが可能です。 デモは、正常に働きました。

☆西島氏 「エレキジャックのイベントに参加」

CQ出版社が発行している雑誌に「エレキジャック」という電子工作の雑誌があります。この雑誌の記事を作って楽しもうと言うイベントに参加して、おもちゃを作った報告です。

左は、Webページのイベントの広告
左下、赤外線リモコンで、モーターの回転を制御。正、逆、停止。
右下、赤外線で音声を伝送。

そのほかに、波力発電、太陽光発電システムの現状の解説があった。

☆田淵氏 「心電計の話」

心電計の開発をしている。として、心臓の鼓動を取り出す苦労話や、回路の話、 取り出したデータの話があった。まだ、未完成です。

左は、心臓の構造と波形の例
左下、オペアンプの回路図、その解説。
右下、取り出したデータをエクセルで表示。

平成22年3月28日(日)13.00~16.30・第192回・夢作士定例会・晴


代々木公園の桜は、まだ満開にはなりません。肌寒い中で花見や、宴会をしているグループが見受けられます。

☆星野氏 「自然エネルギーを使った発電方法あれこれ」

自然エネルギーを使った発電の現状を記した資料が配られ、解説がされた。 普及が期待される「太陽光発電」の問題点が指摘され、原価償却が何時可能かと言う問題が提起された。太陽熱発電、地熱発電、エコキュート、波力発電、潮力発電、電子部品を使った発電、風力発電など、発電方式の違いの話があった。
電子部品を使った、ペルチェ効果を使う方式は、実際にこの方法に挑戦して問題が生じてうまくいかなかった事例が、別の会員から追加報告された。

☆小川氏 「ネットワークとLANポートの実際」

Webページを自分で構築する上での注意点が紹介された。 ルーターの特定のポートにDMZ(DeMilitarized Zone)機能が設定されたポートがあり、このポートを使って自宅サーバーを構築すると、全くの無防備状態になり、あらゆる不法行為を許してしまうことが生じます。また、このポートを経由してサーバーでない通常のパソコンをインターネット網に接続すると、自分のパソコンは無防備状態になり、不正なアクセスがされてしまう。ファイルが外部にばら撒かれるなどが生じます。という解説があった。

☆江崎氏 「組み込み教育・開発プラットフォーム」

「株式会社イーエスピー企画」から新しいマイコンボードが発売されたと紹介があった。ARM(STM32F103ZE:72Mhz)プロセッサを搭載し、JTAGデバッグが可能で、SDカードコネクターもあります。LAN、CAN、USB、などのインターフェースも充実しています。IAR社のEWARMに、ファイルシステムを移植。

☆小川氏 「ADJDカラーセンサーモジュール」

RGBカラーセンサーモジュールの紹介です。各色10ビットで色、明るさを検出できます。白色LEDを内蔵しているので、直接光、反射光、両方の使い方が可能です。 出力は、I2C方式で吐き出されます。
ボード上の左:カラーセンサーモジュール。
右:マイコン基板。マイコン基板の右に出ているもの:出力用のLAN端子
手元の小物の反射を測定し楽しんだ。

平成22年2月28日(日)13.00~16.30・第191回・夢作士定例会・雨

☆中村氏 「機械式時計の構造」

今の腕時計は、電子式になり、構造上の面白さがない。と、昔の機械式の腕時計の構造の話があった。
構造を解説した資料が配られ、丁寧な説明があったが、構成部品や、テンプの見本なども披露されたので、材質や、ネジの大きさなど、興味のある質問が続出し、多くの知識を得た面白い内容だった。
画像は、腕時計を構成する部品で、右側の中の部品などは見ていて厭きません。

☆桐山氏 「ロジックアナライザーの使用レポート・1」

市販の、パソコンと接続して使うロジックアナライザーの紹介があった。 ロジックアナライザーは、オッシロスコープとは違い、波形信号を瞬時に監視することは出来ませんが、パソコンにデータとして保存することも可能で、詳細な検証が可能です。今回のデータの表示方式は、拡大と縮小が可能で、拡大するとデータがHEX数値に変換されて表示され、読み取りの間違いを回避できます。16チャネルの表示。

☆重光氏 「ロジックアナライザーの使用レポート・2」

前項と同じ、市販のパソコンと接続して使うロジックアナライザーです。 違いは、こちらの方が表示チャネルの数が多い、32チャネルです。 チャネル数が多いと、あちこちのデータを同時に表示できるので、信号の同期や遅れを検証するには有利です。価格もそれなりに高くなります。画面では、入力信号の数しか表示していませんので、8チャネルです。

☆小川氏 「インターネットを使った遠方制御機器」

手元のパソコンと、遠方に設置した機器を共にインターネットで接続し、手元のパソコンから遠方に設置した機器をリモコン操作し、データをやり取りするデモです。
パソコン、インターネット用のルーター、遠方の機器用のマイコンボードを接続して、 パソコンからコマンドを送り、データを送り返す状態が披露された。
機器のIPアドレスの設定の方法なども解説されたが、実際に行おうとすると、頓挫するであろうと考えられるやっやこしさが存在することを認識させられました。

平成22年1月31日(日)13.00~16.30・第190回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「無線コントロール、2題」

その1
LEDを使った赤外線方式のリモコンは、TVやエアコンなどでよく知られた無線コントロール方式のの1種です。チビロボットがヨチヨチ歩くシステムが披露され、部品を集めて一生懸命にプログラムを作ってもこのようにはうまく出来ないな~、と嘆きながら楽しみました。1回の充電で1分くらい楽しめます。
左:チビロボット、前面2個の電極は充電用です。
左下:コントローラーとチビロボット。
右下:コントローラーの頭の部分に充電用の電極があり、充電中です。

その2
これは無線コントロール方式のヘリコプターです。 揚力を生み出すプロペラは上下の2枚で、互いに逆方向に回転し機体の回転を回避します。 通常の実機では後部の小さなプロペラは、機体の回転を制御するために、機体に対して横方向に設置されていますが、本機では、上下方向に作用するように設置されています。 そして、後部を上下させることで、前進と後退をコントロールします。
左:楽しいヘリコプター。
左下:無線コントローラーと本機。
右下:飛び上がろうと準備中、横のLEDが点灯。

☆西島氏 「テキサスインスツルメントのマイコン開発ツール」

新しいマイコンの話がありました。超低消費電力型のマイコンを使った無線機器の紹介です。幾つか見本が披露され、解説がありました。 最後に、腕時計型の無線開発ツールのデモがありました。
左上は、USB接続の受信部です。右上は、超低消費電力のマイコンを内蔵した腕時計です。
画像左は、腕時計を動かしたときに、3軸方向の変異を送信し、それをUSBアダプターで受信し、パソコンの画面に表示したものです。