マイコンクラブ「夢作士」 ・ 平成15年度

平成15年12月27日(土)13.00~17.00・第117回・夢作士定例会・快晴

☆星野氏 「PBフリー半田が原因の半田槽の損壊について」

会員の出足が悪く、最初人数が少なかったので、雑談をした。
半田槽のステンレス鋼が、PBフリー半田に移行する事によって、侵食され寿命が早く来る。基板のパターンである銅箔が溶融し回路が形成されなくなる。その結果、半田の質が変り、取り替える回数が増える。今、思考錯誤しているが、これらの問題がまだ解決できない。ステンレスの組成を変えれば解決するのか、どの位不純物を加えれば良いのか半田業界は悩んでいる。
その他に、1.2TbのHDDビデオ録画機、切手大のHDD、μITRONとWindows、μITRONとLinuxなどのハイブリッドOSを使った物の試作が出来たようだ。などの話があった。

☆横田氏 「パソコンのファンを制御」


パソコンのファンの音がうるさいので、PICマイコンで制御した。
温度センサーをCPUの冷却用のフィンに差しこみ固定し、その出力をPIC16F873にいれ、AD変換してファンを制御します。ファンは、温度によりPWM制御します。ケースは5インチのパネルを使いLCDの表示をつけた。

左:中央はPICマイコン、その右上のファンはデモ用のもの。
右:CPU29.8ド PWM74パーセントなどが表示される。

☆中田氏 「LEDブロックに文字を表示する」

縦16ドット×横32ドットのLEDブロックに制御回路が付いた物を入手した。これに文字を表示するには、絶えずデータを送り続ける必要があります。
回路に少し癖があり、パターンを切って抵抗を加えた。そんなこんなで出来あがったので、文字が流れて表示されるデータを、外付けのROMを用いて、シリアル転送で取込み、スイッチで切りかえ出来るようにした。これらのプログラムを、PIC BASICで作成した。マイコンはPIC16F84、ROMはアトメルのAT93C66を使った。
左:表示された文字。明るく綺麗であった。色は赤のみ。この難しい文字データをどのような方法で作ったかは、当クラブへ出席しないと解りません。
中央:上から見る。 右:マイコンボード、赤いのは表示データを切りかえるスイッチ。

☆桐山氏 「シャベルドーザーをリモコンで動かす」

たびたび登場する氏のシャベルドーザー。今度は、リモコン側の新しい物の披露です。
これは市販のおもちゃの改造です。購入するときには、必要なところだけ使って改造しようなどと考えるが、結局捨てるのが忍びなく、スイッチで切りかえる事になります。
今回は、車輪であるキャタピラーと前のホッパーのコントロールをスイッチで切り替えて動かしました。同時には動きません。手が4本あれば、もしくは足を使えば、両立するのかは、不明です。
左:シャベルドーザー外観。
右:リモコン。本体に見える基板は元からの物。下のスイッチは増設。本体左上の基板が今回の作品です。元の基板の上に載せて回路をスイッチで切替えて使います。

☆小川氏 「ITRON。PS/2キーボードからアスキーコードを出すアダプター」

最初、資料が配られ、ITRONについての話があった。いくら聴いてもまだよくわかりませんが、ITRONはOSではなく、プログラムを作る上での方法論であると言うことが少し解った。

次に、よく使われているPS/2キーボードから出力される数字コードをアスキーコードに変換する物が披露された。アトメルのマイコンを使い、出力をMAX232で変換し、COMポート用の信号で出力します。
絵の左上に、キーボードから送られたアルファベットが表示されている。

その後、恒例の年末の福引があり多くの景品が配られた。会の終了後、忘年会も開催され歓談を楽しんだ!

平成15年11月29日(土)13.00~17.00・第116回・夢作士定例会 雨

☆星野氏 「web作成言語、HTML4.01について」

OS
95
9810
ME
NT
2000
XP
ブラウザ
IE5
IE5.5
IE6
NN4
mac
表題は上記であったが、内容は3題であった。

その1、
出席会員に、使用OSとWebブラウザの質問があった。
その結果です。複数回答なので左右の数値は合いません。win98が多かったのが以外でした。巷ではXPが50%を超えています。
NN4(4.7)が1名いました。他の人はIE6だと言うのに遅れていますね。小生のことです。

その2、
Webページを表示するHTMLには規格があります。
1998年12月のHTML4.01が現在の最新規格です。最近、この規格にもとずいて正確に書かれたリストにもお目にかかります。で、その標準モードと互換モードとはどういう方法で区別しているのか、古いブラウザで見るとどうなるのか、またまた、会員が作っているページはどうなっているのか、などの解説があった。
左の文の上の物は、2足歩行のおもちゃです。これについては、動かしただけで説明はなかった。
その3、
講師として障害者にHTMLを教えている話があった。
生徒の中に視覚障害者もいるので、どのような方法で説明しているのか、また、視覚障害者の障害のレベルについての話があった。

☆佐藤氏 「VPNネットワーク技術入門」

VPN(バーチャルプライベートネットワーク:仮想専用線)を構築して、社員が外部から会社のPCにインターネットで接続し、データを読み出せるようにしたと言うお話です。
社外の不特定多数がこのネットに参入できると、不正や、都合の悪いことが生じます。それを排除するために仮想の専用線を作り、ガードしようと言う方法があります。この専用線に入るには、もちろん暗証番号やID番号が必要で、その上決められた時間で接続を切断します。
ここまで構築するのに、機器の選別や、セキュリティーの問題などで1年を要した苦労話がありました。
画面は、このネットに誰が接続しているかのモニター画面です。

☆宮崎氏 「組み込み技術者の養成講座について」

最初に資料が10頁配布され、度肝を抜かれた。
「組み込みエンジニアの育成」をどのような方法で行えばよいのか。という企画にたずさわっている。巷を調べたが、メーカーの開催する研修では、自社に関連する研修しか行わない。これを、ある程度の基準として設定出来ないだろうか?と言うお話です。
野次馬は気楽な者で、そのコースは2年を要するなどとうるさい事で・・・。
当分、企画書を作る思考錯誤は終りません!!

平成15年10月25日(土)13.00~17.00・第115回・夢作士定例会・曇り

☆小川氏 「CQ出版社の最近の事情」

我々が購読している電子雑誌を出版しているシーキュー出版社(CQ出版)が、ご多分に漏れず、売上減少から、組織替えになったり、廃刊になった雑誌があった。等など報告があった。

☆桐山氏 「秋月電子製のPICライターのバージョンアップ」

秋月電子が販売しているPICライターの初期の物を使用しているが、最近バージョンアップ用のキットが発売されて、PIC18シリーズに書込みが出来るようになったお話です。
付属の書込みソフトも使いやすくなったが、アセンブラリストの書き方を少し変更したら、うまく書込み機が読みこまず、注意が必要ですなどと説明があった。
左はバージョンアップをした、自作ケースに入れた書込み機
左下のマイコンボードが心臓部のバージョンアップ用のボード。ぶつかるのでとうとう表面の板に4角の孔を開けて取り付けた。
中は、付属する書込みソフト
間違いやすい、マイコンの差し込み場所も表示されました。
右は、他の会員が持参した書込み機の中のボード
白い紙が貼ってあるマイコンをボードの右外のマイコンボードと差し替えます。
ボードが少し違うのは、販売時期の違いです。

☆諏訪氏 「ワンチップの音声録音再生・専用ICを使ってみよう」

少し前に、マイコンで音声の録音と再生をする、回路とプログラムを発表したが、ワンッチップで出来るICがあったので、それを実験したお話です。
使ったICは、60秒の録音再生が出来る物で、入力アンプと出力アンプが内臓されていて、マイクとスピーカーをつなげば、すぐに実用になります。録音するアドレスを指定するにはやはりマイコンが必要です。ない場合は、スイッチを使うか、1フレーズで60秒と言う使い方で対処します。

左は、ワンチップの録音再生IC
低電圧IC、本IC、マイク等が見えます。外部スピーカーを使ってデモをした。
中は、マイコンを使った物
少し前に、苦労して作った三菱M16を使った録音再生ボード。
右は、座興です
ドレミの音階をゲートICで作ったものです。この出力信号を、左の録音再生ICに入れようと考察したのだが・・・・

☆小川氏 「AZUKI_TRONを使ってみよう」

TRONと言うOSを使って、通信をしたお話です。
パソコンからインターネットで、AZUKI_TRONに接続し、必要なIDなどを送ると、そのデータを元に、手元のLANカードが再設定されます。その結果このLANカードはTRONというOSの元で動く事になります。
無論事前の登録をした結果の運用ですので、思考錯誤の賜物です。
左は、IDなどを送ったり、そのIDを変更したりする画面です。
右は、その結果再設定された手元のLANカードと、端末器です。

平成15年 9月27日(土)13.00~17.00・第114回・夢作士定例会・快晴

☆星野氏 「電子工作入門 その2」

前回に続き、今回は、パソコンの歴史をおさらいした。
8080、Z80、80286、80386、80486、80586、PENTIUM65、100、233、333、733、900、1.3G、1.8G、2.4G、2.8G、DOS3.1、3.5、5.0、DOS/V、WINDOWS3.1、95、98、2000、NT、XPなど等、際限がなかった。

☆諏訪氏 「昔のパソコンで、フリーのDR-DOSを動かす」

動作確認できないので¥100-なんて言うPCを入手して、完動品だったので、フリーのDOSを入れて実用になるかを考察したお話です。東芝製のP75機です。
1988、初のクローンDOS、DR-DOS3.3がDigital Research社から発表される。1992、同社はNovellに買収され、その後、Calderaに権利譲渡された。1997、そのCaldera社からDR-DOS7.03が90日の評価用として無償配布されている。日本語表示も可能です。

これを、ダウンロードして思考錯誤の結果、PCに(画面左の1番上の行)
Welcome to the Caldera DR-DOS INSTALL Program.
と、表示されて動作が確認できた。

その後、Z80を搭載したTRNジュニアをつなげて、DOSのコマンドを打ち込みボードを動かし楽しんだ。と言う報告でした。めでたし、めでたし。

☆小川氏 「もっと知りたい、IPアドレスの謎」


何度聴いてもなかなか理解できないIPアドレスのお話です。
IPアドレスの正体、プライベートIPアドレス、グローバルIPアドレス、サブネットマスク、IPアドレスの細分化、等など、計算式を駆使して解説があった。

絵は、無線LANの本体です。今ではこのなかにHDDを内蔵し、ファイルサーバーとしてデータを保存出来る物も市販されています。

平成15年 8月31日(日)13.00~17.00・第113回夢作士定例会 晴

☆西島氏 「ゲームボーイのゲーム以外の利用法」

 左は
任天堂の旧機種のゲームボーイである。マイコンにZ80相当が使われていると言うので、ROMにプログラムを書いて動かして楽しんだお話です。
 中は
ROMが右下のPLCCタイプなので、ソケットアダプターを作った。
 右は
右の左は、普通のDIP型のROMなのでROMライターに差し込めた。その右は下図のポケコンとつなぐときのアダプターです。

左は
TVのリモコンの出力をゲームボーイに送り、そのコードをLCDに表示している。
右は
ゲームボーイとポケコンをつなぎ、ポケコンから送った文字をゲームボーイに表示している

☆諏訪氏 「サーボモーター・AIモーターの紹介」


左:サーボモーターの制御。右:部分を拡大
最初、燃料電池の実験でアメリカへ行った話があった。
その後、本題に入りサーボモーターの話です。このサーボモーターの出力軸は自由に回転します。回転方向、ステップ時間、その他をパソコンから制御できます。現在位置もPCに表示されます。

☆重光氏 「OAKS-MINIとRTC(リアルタイムクロック)と時計、及び、開発環境の紹介」


OSが2000XPになり、DOSのプログラムが動かなくなった。これを解決するアプリケーションを使い、三菱製のマイコンにタイムクロックICを加えて、蛍光表示管に時間と日時を表示した。同時に、16x32ドットのLEDにも文字を表示した。
左:蛍光表示管に時間を、LEDに文字を表示する。 右:蛍光表示管部分の拡大

☆星野氏 「電子工作入門」

電子工作を楽しんだり、マイコンを動かすために、多くの事を知らないと完成しません。
例えば、コンデンサー、抵抗器、LED、ビスの形状やサイズの表示方法、その他いろいろ、これらを、最近のデータを会員に聴きながら、解説した。

平成15年 7月27日(日)13.00~17.00・第112回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「インターネット電話とIP電話。無線LANの規格」

 IP電話
ネットワークの1部又は全部においてIPネットワーク技術を利用して提供する音声サービスとする
 インターネット電話
IP電話のうち、www等のアプリケーションに利用されているものと同じIPネットワーク(インターネット)を利用するものを、特に「インターネット電話」とする
 IP電話とインターネット電話は、
上記のように定義されているのだそうですが、読んでも差はわかりませんね。
 無線LANの規格
無線LANの規格、IEEE802.11の中にabgfと種類がある。周波数、変調方式、伝送速度など詳細な分類がある。

上記の詳細な解説があったが、実際にIP電話などを使ってみないとよくわからないところが多かった。

☆桐山氏 「PIC16F873とPIC16F877で通信。三菱OAKS mini」

 左:PIC16F873とPIC16F877でI2C通信を
PICマイコンを2個使ってI2C方式の通信に挑戦したが、LCDの表示が少しおかしい、原因は何でしょう?と言う悩みの話です。
野次馬は気楽なもので、リセットを同期させればとか、最初に待機させ、信号を送るよと言うコマンドを送ってからデータを送ったらなど、また悩みが増えます。
 中:三菱のマイコンを載せたボード、OAKS miniの考察
OAKS電子から販売されている、三菱のマイコンボードを自作のボードに載せたが、プログラムはリモート書込み出来たようだが、デバックが出来ない。またまた、原因がわかりません。という悩み2台目です。
野次馬も、原因不明で声がありません。
 右:三菱のマイコンを載せたボード、これは動作完全です
OAKS miniをこのマイコンボードに載せかえると、リモート書込みもデバックもOKです。と言う見本のセットです。

☆星野氏 「ライントレーサー。R8C/Tinyマイコン プログラム書込み器」


 左:ライントレーサーと回路図 右:思考錯誤をした手作りのボード

マイコンを使わないライントレーサーを回路変更してプリント板化した話です
R8Cマイコンの書込み器は、回路図が配布されたが、まだ手直しがありそうだとのこと。マイコンがまだ発売されていないので、完成はその後になりそうです。

平成15年 6月28日(土)13.00~17.00・第111回・夢作士定例会・小雨

☆小川氏 「TCP/IPのお話とμITRONを採用したLANキットの製作」

通信プロトコルの世界標準であるTCP/IPの設定についての詳細な解説があった。
IPアドレスのクラス分けなど面白い説明があった。

次に、リアルタイムOSのμITRONを搭載したLANボードを入手して、ITRONを検証した話です。
ボードにマイコンボードとして三菱のM16Cを載せ、その中にHTMLで書いたサーバーの表紙を入れ、パソコンとつないで、これを表示します。つまり、ボードはサーバーとして働き、パソコンにはWebを表示するデータとして取込みます。このボードを動かしているOSが冒頭のμITRONなのです。

絵は、ボードとその簡単な資料

☆林田氏 「800×600ドットのLCDとカメラ」

これは、携帯用のパソコンのLCDを衝動買いして動かしたと言うお話です。
800×600ドットのLCDとそれを動かすボード、それに画像を取込むディジタルカメラをセットで入手したので、LCDを固定する枠を透明のアクリルを加工して作り、その裏に回路を入れ、壁掛けスタイルにした。別に置いたディジタルカメラの画像を表示する事が出来る。これにTVチューナーを接続すれば、いまはやりの薄型壁掛けTV受像機に変身する。まだ、この部分はない。
絵は、左;アクリルケースに入れた本体とディジタルカメラ。右;付属した説明書

☆星野氏 「カセットテープからCD-Rに録音する。R8C/Tinyマイコン」


左の資料
近日中に売り出されるR8C/Tinyマイコンの資料の抜粋

右の機材
ラジオ、FM受信、等を内蔵したポータブルCD-R再生機、スピーカー内臓です。

音声録音再生ROMに、音を録音し、それを再生する回路を考察した。
音声データとして、録音したカセットテープの音楽を取込み書込むことにしたが、パソコンに取込むために、ボードを入手し、レベル合わせに苦労しながらこれを解決した。
また、その音楽データをCD-Rに書込んだ。CD-Rを再生するために再生機も入手して、データを検証した、と言うお話です。

次に、ルネサス テクノロジーという新しい会社から、7×7mmのマイコンが開発され発売されるので、また、ボードに載せて、楽しみましょうと提案があった。
R8C/Tinyと言う、日立H8/Tinyと三菱M16Cを足して割ったようなマイコンです!!。

平成15年 5月25日(日)13.00~17.00・第110回・夢作士定例会・曇り

☆小川氏 「おもしろTOOL、4点の紹介」



USB端子利用の
メモリースティック
 USB端子を使うメモリースティク
USB端子を備えたパソコンが普及したので、また、ファイルの容量が大きくなったのでUSBポートに直接差し込み、データを取り込めるメモリーが簡便です。
 USB端子でインターリンクを
上記とは別の方法で、データの転送にはインターリンクと呼ばれるパソコン同士を直接つなぐケーブルもあります。今まではパラレルポートを使ったものが一般的だったが、最近ではUSB端子でパソコン同士を直接つなぐケーブルもあります。
 無線LANのお話
LANを構築するとケーブルの処理に苦労します。そこで、無線LANの登場です。ケーブルが無いので移動も簡単です。PCMCIAカードです。
 通信アダプター
携帯電話でパソコンのデータを送るアダプターです。USB端子と携帯電話を接続するケーブルです。PHS電話で62Kbpsですので、現在の標準と比べると随分遅いですね。

などなど、最近の商品の話があったが、実物の披露が少なかったのが残念!!

☆有賀氏 「私のマイコン研究と、その機材」

以下の自作機を全部動かそうと言う、気構えと闘志に脱帽!!


マイコンを勉強するために、参考書を購入し、その中の幾つかを作ったので披露です。まだまだ、動作は完全ではなく、配線だけのものもあります。

左上:PICライター
マイコンPIC16F877書込み器と、それの端子をコネクターとして出したもの。書込み器としては動作OKですが、まだ端子とは配線がしてありません。
左下:電球とブザー
マイコンPIC16F84にAC100Vの電球とブザーをつなぎ、警報機とする回路。完成です。
中上:LEDの表示その1
7×5ドットのマトリックスLEDを点灯し半角の文字を表示する回路です。まだ、縦の表示が横に移動するのみです。PIC16F628を搭載。
中下:LEDの表示その2
16×16ドットのマトリックスLEDを点灯し全角の漢字を表示する回路です。このボードは、左上のPICライターとつないで動作をさせる予定です。
右上:リモコンとライントレーサー
マイコンPIC16F84をリモコンの送信機として、H8/3664をライントレーサーの受信機として作製。
これに送信、受信ボードも搭載して、リモコンで走らせようと言うものです。
苦労と努力の後で、楽しみを味わえるのは少し先になりそうです。

☆星野氏 「マイコンを使わないライントレーサー」


楕円のコースと車体2台
左側、ゲートICのライントレーサー
右側、マイコンPIC搭載のライントレーサー

安価なゲートICを使って、マイコン搭載のライントレーサーと同じ性能のものを考察した話です。
3種類のパルス幅を作り、前のセンサーの信号でそれらをAND回路にいれ、直進と回転をさせた。後退も可能です。PWM回路をゲートICで構成したものです。
マイコンで減算タイマーのプログラムのものよりも、ゲートIC回路の方が早く綺麗に回転するのが確認できた。
ゲートICのものはセンサーが3個です。マイコン搭載機は5個のセンサー使用ですので、その内の3個を使ったプログラムを書込んだマイコンに差し替え、その差を披露した。ゲートICの車体の手前のラベルを貼ったものがそのマイコンです。

☆小川氏 「PICROSについて」

またまた、新しいマイコンが発売された話です。三菱電機からM16Cの改良版が出てきた。そのうちに、当マイコンクラブも再度の挑戦をしましょう。と言う話の後で、国産のOSであるTRONの基本の考え方の勉強です。

平成15年 4月26日(土)13.00~17.00・第109回・夢作士定例会・曇り

☆桐山氏 「2種類のマイコンを差し替えて動かすリモコンカー」


左上:
リモコン送信機
CAR受信機
パワーシャベル受信機
右上:
市販の面白いミニラジコン
カー

左下:
左上の機器を別の角度から
見る

またまた秀作の披露です
機器三台に、マイコンPIC16F84と、H8/3664のボードを差し替え同じリモコンの動作をさせると言うものです。送信機に2種類のボードを差し替え、動作を披露し、受信機も2種のボードを差し替え同じ動きをさせます。しかも、驚く事に、無線と赤外リモコンの2種を搭載しています。
最後に、送信機1台で、片方は無線で、もう1台は赤外線で、制御しました。無論、大拍手でした

右上のミニカーは中身を使おうと購入したが、壊すのが忍びなくて中止したものです。
黄色の車体を、リモコンの指定位置のコネクタに接続し充電します。前進、後退、双方向の回転が楽しめます。

☆安井氏 「カメレオンUSBを使ったロジアナ」


パソコンを使うロジックアナライザーです。
オッシロスコープとの違いは、チャンネル数の多さと、長時間のモニターが出来ることです。また、データがHEXで表示される等はパソコンならではです。入力最大32本。
カメレオンと言うのは、ロジアナ本体に使っているCPLDに、接続されているパソコンのUSBポートからリモート書込みができ、通常のロジアナでは実現できないトリガー条件の設定が出来たり、別のボードを加えて、プログラムを書換え別の目的に使う事が出来るのでこの様に呼ばれている。

☆星野氏 「サーボモーターは何度回転するのか?」

ゲートICを使って、VRを回すとサーボモーターが回転する回路を作った。
これを使ってサーボモーターは何度回転するのか。
メーカーによって回転方向の違いはあるのか、と言う話です。
 
結果報告
製造メーカ-型番最小中心 最大定常電流備考
FutabaS30030.4ms1.35ms 2.3ms5V12mAVRの回転と逆
hitecHS-425BB0.9ms1.7ms 2.5ms5V12mAVRの回転と同一
回転角度は共に180度位であったが、実用トルクが得られるかは不明
範囲外のパルス幅を与えると、オッシロの波形は乱れ、電流は400~500mAとなる

☆諏訪氏 「燃料電池の仕組みと水素ステーションの状況」

燃料電池を搭載した車が開発実用化されている。まだ手が出ない価格だが、次世代には排気ガスの出ない。環境によい車の時代になるでしょう。
そこで最近の電池の話や、燃料となる水素スタンドの話、車載用のボンベが150Lで350気圧になる、補助電池として使われるキャパシターと電池の違いなど面白い話題があった。

☆小川氏 「PICマイコンをTRONで動かそう」

国産のTRONと言うOSを勉強して、マイコンに搭載しようという話のイントロです。
このOSは、今までのOSと違い、すべての動作を並列処理しようという発想で開発されたのだそうです。次回から始まります。楽しみと苦労が見えます。

平成15年 3月30日(日)13.00~17.00・第108回・夢作士定例会・晴

東京代々木のオリンピック記念青少年センターの桜は見頃です

☆星野氏 「春の旅行の案内」

4月の中旬に伊豆へ旅行に行く計画を立てたので参加希望者は、会の終了までに連絡を・・・と発表があった。

☆重光氏 「微弱電波でラジコンカーを操作と、ライントレーサーを考察中」

非常に小さい、418Mhzの送受信モジュールを使ったラジコンカーです。

ラジコンカー
上部のボードは制御用のマイコンボード、H8/3664
その手前に立っているのが受信部
上:ラジコンカー、単三4本
シャーシーと駆動部はタミヤ製
下:リモコン、9V積層電池を使用
キー操作でHEXコードを送る
リモコン部
制御マイコンはPIC16F84
上部中央のスイッチの右が送信部、PICマイコンの方が大きいなあ


ラジコンカーの披露の後、ライントレーサーを考察中との事で、同じシャーシにPIC16F84ボードとセンサー部を載せ変えた物が披露された。
動作はまだ完全ではないとの事でした。

☆桐山氏 「赤外線を使った距離計と、超音波を使った距離計」


左2枚:赤外線を使った距離計
右は拡大絵。3Pのコネクターの左右が発光、受光部

ステッピングモーターの軸上に載せた赤外線LEDより光を出し、横に並べた可視光カットのセンサーで反射波を受光する。反射強度を測定し、距離に換算し、LCDに表示する。ステップ角3.75度で360度回転し、角度と距離を表示した。有効距離80cm位です。マイコンはH8/3664です。


左2枚:超音波を使った距離計」

これは超音波を使っているので、距離と反射の時間は比例します。表側はLCDに表示、裏側はLEDに距離を表示するなど非常に凝っています。マイコンはPIC16F873を使用

☆諏訪氏 「ISA型のボードマイコンを入手、何にするか?」


ペン200Mhzを搭載したボードを手に入れた、VGA、LANボードなどを入手し、ライザーカードというソケットだけのボードに差込みパソコンを作った。

FD、HDDなどもつないで、WIN98を入れたらうまく動いたので動作はいいようだ。DR-DOSなども動いた。さて何にしようか楽しみです。というお話です。

☆小川氏 「パソコンで使われているいろいろなメディアのお話」

現在、パソコンには多くのバックアップ用のものが存在している。まだまだ進歩するので知っておかないと、と言うことでメディアの話です。
CD-R、CD-RW、MO、MD、DVD-R、DVD+R、DVD-RW、DVD+RW、DVD-RAM、Blue Rayなど頭のこんがらがる話と、これらで使われる編集ソフトの紹介があった。
何を使えばよいのか悩みが増えます。

平成15年 2月22日(土)13.00~17.00・第107回・夢作士定例会・曇り

☆桐山氏 「PICマイコンを使ったコンデンサー容量計と、電界強度計」


微小容量のコンデンサー容量計、上の左、右はその中です
10PF位のコンデンサーの容量を測る必要があったので、キットの容量計を入手し、その出力データをマイコンに取り込み、LCDに表示した。数値が表示されるので、確認に便利です。苦労の跡が偲ばれる作品です。表示は2行目に00098pFとある。測定範囲は3段で10PFから10000PFまでです。

電界強度計、最右です。
面白い電界強度計です。同調回路がありません。この為何を測定しているのかが判らなくなりました。携帯電話の電界強度を測定したら、ノイズなのか電波なのかの区別がつかなくなり、作者も困惑です。多分実験地ではノイズも不明電波も無かったので成功したのでしょう。

☆諏訪氏 「H8/3664マイコンに、H8/OSを組み込む」


クラブで使われているH8/3664ボードにH8/OSを組み込んだデモです。
cygwinとgccというLinuxのアプリケーションを使ってボードに組込みます。市販のキットのアプリケーションを少し手直ししないと動きません等の説明があった。

☆重光氏 「エンコーダーからの数値取り込みと割り込みプログラム」

数値のアップダウンに使うエンコーダーの入力回路には時定数があり、回転を早くすると数値を読み取るのが追いつきません。これを、プログラムで解決しました。原理は簡単ですがアイデアが浮かばないと出来ません。数値が読み取れない速さで入力されると言うことは加算される数値も大きいという結果になるので、割り込みカウンターを使って、上位の桁に加算するのです。入力のピッチをみてこの加算する桁を決めると見かけ上はカウントする様に数値が増加するのです。脱帽です

平成15年 1月18日(土)13.00~17.00・第106回・夢作士定例会・晴

☆諏訪氏 「H8/3067Fマイコンに、H8/OSを組み込む」

秋月電子通商から販売されているネットワーク対応のH8/3067Fボードに、H8/OSを入れたという話です。
Linux用のCコンパイラを、Cygwinと言うアプリケーションを使ってWindows環境のdos窓で使います。このため、Linuxで認識できなかったハードウェアもWindows上で認識していれば動作します。
H8/OSをボードに組み込むと、標準入出力、キーボード、割り込み、シリアルEEPROMなどが使えて便利です。
左は;ボードと配布された資料、右は;ボードのOSを起動し、パソコンに送られたデータを表示した。

☆伴氏 「LEDとホトトラをH8で制御して、レーダーを作った」

左上;クラブで使われているH8ボードです。
左下;LEDとホトTRのブロックをユニバーサルPCBボードに載せ、ステッピングモーターのシャフトに固定、ステッピングモーターの1ステップ毎に発光受光をして、障害物を検出する。
右の書類;配布された資料。
検出された信号は、PCに送られ、円形の中心からの距離に比例して、表示が出る筈だったが、発表時にトラブルを生じうまくいかなかった。残念無念。

☆小川氏 「ADuC814(アナログデバイス社)のマイコンの紹介」

左;単三2本で動くボード、上から見たもの。右;本機を下から見た。
アナログデバイス社のADuC814マイコンを搭載したボードが、イーエスピー企画より発売された。このボードには、モーターを制御するHブリッジ用のICも搭載されている。
これを使ったキャタピラー車を作ったので、実物と、開発C言語の話が解説された。

☆小磯氏 「CQ出版社」

シーキュー出版株式会社(CQ出版社)の小磯氏が、当マイコンクラブを見学に来られた。
電子業界の出版物についての現状、マイコンなどの開発のプログラムなどの話があった。

☆星野氏 「CGIとカウンター、Perlのプログラムについて」

インターネットで使われている言語についての話があった。
その後、インターネットのページで使われているページカウンターをPerl言語で作った。これを作るために、パソコンをサーバー化しなければ出来ない。として、その方法の解説があった。
また、掲示版のプログラムも作ったが、レンタルサーバー側に使用を断られ断念した報告があった。最後に、クラブ員が開設しているインターネットのページの、ページカウンタのコマンドについての解説があった。