マイコンクラブ「夢作士」 ・ 平成20年度

平成20年12月23日(祝)13.00~17.00・第177回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「最新のサブノートパソコン・LAN環境カードについて」

現在注目をあびているサブノートパソコンを入手したので、それについての話とほかの機種との違いなどの解説があった。また、インターネット環境をどこでも使えるようにしたUSB端末が廉価に手に入ると、LAN環境カードの説明があり、実際にそれの設定方法の説明や接続状態が披露された。通常の無線LANより強力で、コンクリートの建物の中であるにもかかわらず非常に良い受信状態であったのは驚きです。

☆星野氏 「ライントレーサーの製作」


マイコンを使わないディスクリートで構成したライントレーサの話です。この機は以前にも発表されたが、最近、同様の事を考えているクラブ員がいるので、再披露です。 最初に、回路と動作原理の詳細な説明があった。ゲートICで構成した発信回路を2個つくり、片方の周期は一定で、もう一方の回路を周期を変更せずにラインセンサーからの信号でデュティー比を変化させ3種類の波形を作りそれらを加算、減産して速度と左右回転を生じさせラインをトレースさせます。画像左:回路の説明。画像右:実機とコース、資料。

平成20年11月30日(日)13.00~17.00・第176回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「PICマイコンの現状・最新のプログラムライター」

初めに、PICマイコンの変遷の概略の説明があった。PIC10、PIC12、PIC16、PIC18、PIC24、PIC33などがあり、その中にCシリーズは1回書き込みのEPROM、Fシリーズは何度でも書き換えられるFlash ROM。 ピン数は8ピンから40ピンまで、形状、クロック数の多さなどなど、多くの解説があった。そのあと、PICマイコンのメーカーのマイクロチップ社から発売された最新のプログラムライターが披露された。価格も手ごろで使いやすそうです。そして、付属するアプリケーションの説明と共に、自作の書き込みアダプタの説明もあった。 画像左はキットの全容、中は書き込み器本体、右は書き込みプログラムの例。

平成20年10月26日(日)13.00~17.00・第175回・夢作士定例会・曇

☆桐山氏 「タッチセンサー型LCDディスプレイ」

ドットマトリックス形式のLCD表示器にタッチセンサーが組み込まれたものがあり、文字表示と、文字盤をクリックすることで画面が変更可能な液晶画面の話です。 このLCD画面は2x3=6の画面で分割されタッチセンサーが6個あります。 として、アプリケーションを起動して、文字を送り、画面のタッチで次画面を表示した。 まだ1箇所しか次画面が完成してません。もう少し楽しんでから、再度報告します。と言う事でした。そのあと、3色LEDのデモもあったが、色の変化がはっきりしなく宿題となった。画像左は文字の書き込み画面、右はコントロールボードと化粧箱に入れたLCD表示器。

☆小川氏 「PICマイコンを例にしてプログラム開発について」

マイコンのプログラム開発環境の話です。パソコンも随分廉価の物が手に入りやすくなったので、マイコン開発用には別の機器を使ったほうが良いでしょう。という話のあと、PICマイコンの例題が解説された。

平成20年9月29日(日)13.00~17.00・第174回・夢作士定例会・曇

☆星野氏 「パソコン用の、最近のCPUの種類と比較」

インターネットを見ていたら、クロック1Ghz以上のパソコン用のCPUの比較頁があったという紹介です。
最新のCPUは4個内蔵のものもあり、これはCore2 ExtremeとかCore2 Quadと呼ばれている。現用のものの多くは、2個内蔵のCore2 Duoでクロック2Ghzくらいの機種が標準です。そのほかに、インテル以外のメーカーのCPUの番号の読み方や知らないメーカーのCPUの話などなどがあった。
原本の頁:http://maximums.gatt.nobody.jp/

☆桐山氏 「USB低周波発振器、LEDパネルのの調光」

前回少し不都合があった回路を見直したらうまく動作したが、ここで、デモを披露しようとしたら機材の1部を持参するのを忘れたので、解説のみに終わった。
左:USB低周波発振器、4桁の周波数を発生するのだが、基板に搭載したロータリーエンコーダーとパソコンの両方を使わないと細かく設定が出来ない。この件を、あ~だ、こ~だ、と野次馬のうるさいこと。
右:LEDパネルの調光、PWMで電流を変化させるのだが、最大電流を流すとまぶしすぎるのと、放熱も問題です、と、解説があった。

☆小川氏 「雑誌インターフェース付録の基板を楽しむ!!」

雑誌インターフェース付録の、富士通のCPUを搭載した基板のデモです。このCPUにはフォントとプログラムを別々に書き込めるので文字表示があるゲームなども楽しめますと、サンプルプログラムを書き込んだ「オセロ」ゲームが披露された。基板に外部ディスプレーとUSBマウス、PCのUSBポートから電源5Vを供給すればゲームが起動します。動作もボード上のCPUで実行されました。

雑誌インターフェース付録の、フリースケール社のCPUを搭載した基板のデモです。 この基板を使うと、Ethernetに接続できます。例として、LANで使われるハブを用いて、パソコンから、ボードの中のファイルを覗いて見ました。また、ファイルを書き換えたりしました。究極は、ボードに搭載された3軸センサーの値をパソコンに送り表示しました。
そして、このボードを遠隔地でインターネットにつなぎ、遠方からこれを制御するには、面倒なアドレスの設定が必要です。と、詳細の説明があった。

平成20年8月31日(日)13.00~17.00・第173回・夢作士定例会・晴

☆田中氏 「燃料電池の性能、ラジコンカーの製作予定」

最初に、仕事で関連のある燃料電池の現状の詳しい解説があった。
そのあと、リモコンカーを製作したいと言う発表があり、その予定表の説明があった。 まだ、多くの箇所が未知数でどの様にしたら完成するのか皆目検討がつかない様子で先が楽しみな話でした。車庫入れをリモコンで行いたいという希望ですが、リモコンカーは言う事をきくか期待が膨らみます。

☆小川氏 「インターフェース付録基板の製作」

最初、回路に使われるICの動作電圧の話、USB1.0、USB2.0など伝送速度の解説があった。
そのあと、雑誌インターフェース付録の基板の製作上の注意点や、部品の入手方法の説明があった。

上:32ビットマイコンを搭載したボード。アナログRGBのコネクターも搭載されるので、ディスプレイに表示できます。プログラムの実行が楽しみです。

下:ColdFireマイコン基板。入力用のパルストランス内蔵のコネクターが高価ですが、このボード1枚でミニパソコンとしてEthernetに接続したり、LANなどに接続して、データの取り込みや遠隔操作などが出来そうです。

平成20年7月21日(月、祝)13.00~17.00・第172回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「雑談、市販の2足歩行ロボットの実力」

初めに、電子業界の最近の出来事のいろいろな情報の話があった。
そのあと、上の画像の2足歩行ロボットが披露された。単三電池3本で動くのだがリモコンからの指令で動作をし、寝ている状態から起き上がったり、よくわからない言語を喋ったりと楽しめます。価格を聞くと、アマチュアが部品を集めて作れる値段とはかけ離れた、創造を絶する低価格で、作る威力が削がれます。左:寝ている全体像。右:無理に立たせた状態ですが、制御ボードは外へ出ています。寸法大略:手の大きさ。

☆桐山氏 「PICマイコンでLEDディスプレイを制御」

RGB3色が搭載されたLEDを調光していろいろな色を表示するデモです。
PICマイコンにプログラムを書き込み、パソコンからデータを送り、PWMで輝度を調節します。その結果、3色のLEDで多くの色を表示できます。しかし、RGBの数値の指定がうまくいかず、動作が完全とは行かなかった。また、電流を多く流すと眩しくなったり発熱したりと、丁度よい箇所がまだ不明です。と解説があった。

平成20年6月22日(日)13.00~17.00・第171回・夢作士定例会・雨

☆イーエスピー企画主催 「Design Wave付録基板、ARMマイコン講座」

本日は、「株式会社イーエスピー企画」「教育マイコン研究会」「マイコンクラブ夢作士」と3者合同の講習会です。 主題は、Design Wave Magazine誌5月号に付録する基板、「ARM Cortex M3」です。

最初に、株式会社イーエスピー企画 江崎雅康氏より、本日の予定表の内容が解説され、その後、ARMマイコンボードの詳細な説明とサンプルプログラムの動作のデモが行われた。会場内でもパソコンを持参し、解説に従ってコマンドを実行して、ボード上に搭載された3軸センサーからのデータでカエルを飛ばすプログラムが実行され、できた~、と、あちこちで歓声が上がった。
その後、教育マイコン研究会、マイコンクラブ夢作士の紹介があり、会員の勧誘があった。 それから、ARMマイコンに関連する、開発ツールの詳細な解説、JTAGデバッガ、CANの活用例などが説明され、最後に質疑応答が行われ、散会となった。
画像は、江崎氏の予定の発表、ARMマイコンボード、カエルがぴょんの説明図、カエルぴょんの画像、です。

平成20年5月25日(日)13.00~17.00・第170回・夢作士定例会・曇

☆桐山氏 「PICマイコンを使った、照明用のタイマー」


PICマイコンを使って、一定時刻に照明を点灯、消灯させようというタイマー回路です。 AC100Vのコントロール回路です。
最初は、アルカリ9V電池を使ったが、1週間しか電池が持続しなかったので、AC100Vより12Vを発生し、定電圧ICで5Vにしている。トランスを用いないで、抵抗器とコンデンサーを並列にしたもので電圧と電流をコントロールしているので、触ると感電する事があります。外出からの帰宅時に電灯がついていると安心です。
上:100V電球、手前のコンセントに挿してあるボードはON/OFFのモニタです。
中:PICマイコンを使った制御部。
右下:プログラム時間の書き込み器、データを制御部に書き込めばあとは不要です。

☆西島氏 「その後のPSoCマイコン研究報告」

PSoCマイコンの講習会に参加した報告です。
このマイコンを開発するアプリケーションがバージョンアップをして幾らか使い易くなったとデモが行われた。面白いソフトで、入出力に関連する画像を並べて配線するとプログラムが完成します。これをコンパイルしてマイコンに書き込むとプログラムがすぐに動きます。USBポートを使うので、外部電源を用意する必要がないのが利点です。
そのあと、白色LEDを点灯する最小の部品点数で構成された回路と現物が披露された。

☆星野氏 「プリンターによって、印字コストはどう変わるか?」

通常、プリンターを購入するときには性能と価格を考えますが、ランニングコストを考える人は少ないです。インクジェットプリンターは電源を入れるごとにノズルを掃除するので、ここでインクを消耗します。この為印刷可能枚数の表示があるものは少ないです。 また、家庭用では、年に何回かしか印刷をしませんので印刷のコストはあまり考えません。 何種類かのプリンターを使った本体の償却を考えた結果の報告です。結論は、モノクロ両面レーザープリンターが1番コストがかかりません。これは手間も掛からず使い勝手がよいです。やはりインクジェットプリンターはランニングコストも高く、扱いも面倒です。
原本の頁:http://machizukan.net/DK/printer/

☆田中氏 「ラジコンカーを使った自動制御運転を考察する」

これはまだ発想の時点の発表です。ラジコンカーを作るために今、多くの事を調べています。どのマイコンを使うのがよいのか、電源をどうするか、市販の見本となるラジコンカーはどれがよいのか、などなどを調査中です。と、報告があった。近日中に、完成品を見たいものです。

平成20年4月27日(日)13.00~17.00・第169回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「Desin Wave 5月号付属基板 ARMマイコンの考察」

Desin Wave 5月号付属基板 ARMマイコンを動かそうと、部品の入手上の注意点や回路の説明があった。その後、アプリケーションの設定方法の解説があり、パソコンとボードを持参した会員はそれを動かし、書き込まれている、カエルの飛翔を楽しんだ。これはボードに搭載された3軸センサーを利用して、ボードを動かすことにより値が変化する事を入力として使ったもので、3軸の数値が変化するのが確認できます。
左:ARMプロセッサ搭載基板、右:カエルの飛翔(PC画面)

☆桐山氏 「トランジスタ技術付録基盤を使ったPIC24シリーズライターの製作」

当マイコンクラブでも雑誌に付録する基板を楽しんでいますが、旬が過ぎると飽きられて次のボードを動かし、昔のボードは忘れ去られます。この忘れられた基板を使ってPICマイコンの書き込み器を作った報告です。雑誌に記載された回路を自分流に少し改変しています。記事に書いてあるように動かしたが、書き込みしたプログラムの幾つかがうまく動作せず原因は不明です。と、報告があった。
画像は、資料の上に本器を載せています。
上:テストした書き込み器、
下左:リモート書き込みの使用時、下右:本器をケースに入れて完成です。

平成20年3月30日(日)13.00~17.00・第168回・夢作士定例会・曇

☆小川氏 「ARMマイコン、CFを使ったHDDレスパソコン」

最初に、ARMマイコンの紹介があった。近日発売の雑誌 Design Wave にこのマイコンキットが付録として販売されるので、入手してほしいと要望があった。
その後、パソコンのHDDの代わりにシリコンディスクが使われ始めた話があり、容量の小さなコンパクトフラッシュメモリーを変換基板のコネクターに差込み、2.5インチのHDDの代わりになる物、と3.5インチのHDDの代わりのなるものが紹介された。
左:2.5吋HDD代用、右:3.5吋HDD代用

☆井上氏 「ELディスプレイ」

液晶ディスプレイの仕組み、液晶テレビの特徴、プラズマディスプレイの仕組み、プラズマテレビの特徴、SEDディスプレイの仕組み、有機ELディスプレイの仕組み、有機ELテレビのメリット、有機ELテレビのデメリット、有機ELディスプレイの今後、テレビ用ディスプレイの比較、などなどについて、詳細な構造、製造方法、コストダウンの試行錯誤の方法などの解説があった。

平成20年2月17日(日)13.00~17.00・第167回・夢作士定例会・曇

☆桐山氏 「I2C通信・温度ロガー」


I2C通信は、使用されるポートが少なく、基板内でのシリアル通信には最適です。 複数のマイコンをI2Cで接続すると、あちこちにデータが簡単に転送できます。 温度センサーからのデータをPICマイコンボードに取り込み、そのデータを、I2Cで別のLCD基板に送り表示します。

☆小川氏 「パソコンバッテリ-の復活、サーボモーター続き」


左:入手した、ユースドリチウムバッテリ。  電池ケースを開けた。

ノートパソコン用のリチウム電池について充電回数と寿命についての解説があった。 そして、使用時間が短くなったリチウム電池の中身を取り替えるために電池を手に入れたが、寸法が合わなかったので何種類か入手して完成したと言う苦労話があった。
その後、過日の説明に追加する形でサーボモーターの解説があった。

平成20年1月27日(日)13.00~17.00・第166回・夢作士定例会・晴

☆小川氏 「最新マイコン事情と組み込み技術、サーボモーター、音声録音IC」


左:サーボモーターとその制御基板。 a7nbsp;右:モーターのPID制御のデモ機。


左:音声録音再生ユニットのデモ機。  サーボモーターの解説。

今日は、盛り沢山の話があった。最初、マイクロソフトのVisual Basic の解説があり、 バーチャルシステムのハードウエア化が加速している。という話があった。 その後、サーボモーターの解説、モーターのPID制御、音声録音再生ユニットの説明が実物を使って解説された。