D_train、模型・電車 ・ 線路の加工、小物、ほか

100円均一店の模型電車をもっと楽しむために、線路を加工して面白いレイアウトが可能かと考察します。最初に加工部品を作り、基本形と応用を考えます。 また、小物も考察します。

日本国内の鉄道の軌道のうんちく、数字は線路の内側の寸法を表している

1067mm(狭軌):
日本のJR線の標準の線路幅で、1067mmです。私鉄は非常時に相互乗り入れをする関係上、同じ狭軌を採用している会社が多い。これは世界的に見れば特殊の数値で、あの狭い幅でよく大きな車両を動かしていると驚異の目で見られています。 外国では、線路の保守の不備が多いらしく、この狭軌では車両の運行は不可能だと言われています。 車体幅:2950mm、屋根までの高さ:3700mm、車体長さ:18から20m。
線路幅:25.4mmx12x3.5=1066.7mm(3フィート6インチ)。
1372mm:
東京の路面電車に採用された軌道で、これも相互乗り入れを考えた私鉄にも採用された。 京王(井の頭線を除く)、都営地下鉄10号線、都電荒川線、東急世田谷線。
線路幅:25.4mmx12x4.5=1371.6mm(4フィート6インチ)
1435mm(標準軌):
日本では、狭軌に対して広軌といわれますが、これが世界の標準です。1435mm。日本国内でもこれを採用している鉄道があります。新幹線は大部分がこの規格です。 東京では、京成電鉄と京浜急行電鉄、多くの地下鉄で採用されています。また、神奈川県の箱根を走る、箱根登山鉄道も採用しています。小田原と箱根湯本の間は、小田急線も乗り入れているので、線路が3本あってわかり易かった。 現在は、箱根登山鉄道は、箱根湯元と強羅の間のみを運行しているので、小田原、箱根湯元間の3線も見られなくなります。在来線を使った線路で、線路が3本ある箇所では、外側がこの規格です。
線路幅:25.4mmx12x4+25.4mmx8.5=1435.1mm(4フィート8.5インチ)

小さな部品の作成と線路の加工

線路をつなぐ小物を作る

上の画像:完成したもの。
  上:凹み側をつなぐひょうたん型の樹脂。
  下:両側を凹み型に加工した直線線路。
田宮の模型に付属していた、厚み:3mm、幅:10mmの樹脂。長さ20mmに切断し、ひょうたん型に加工し、2枚を重ねてセロハンテープを十文字に貼り付ける。セロハンテープは縁より出るが、その出た部分が丁度良いクッションになり、固定される。

中の画像: 上:突合せ部分。中:完成した樹脂。下:田宮の元の樹脂。

下の画像: 凹み側は、1/2直線線路を上のように重ねて、重なる下側の線路の凸部を切断し、 上側の凸部がうまく入るような穴を開けます。最初に3Φの下穴をあけ、 あとは切り出しナイフで少しづつ大きくすると失敗がありません。もしくは、リーマーで穴を大きくして、切り出しナイフで整形します。

使用例

上記で加工した部品を使った線路の接続部分の拡大、左右に伸びている直線部分の白枠が前項目で加工した部分です。

カーブとターンアウトを組み合わせると面白いコースが完成する。 ターンアウトの切り替え部分を電車が勝手に変更するので、 偶数回と奇数回で回転方向が逆になる。
模型ー23(4袋):曲線線路(4本入)x4
模型ー22(1袋):1/2直線線路(8本入)、前項目で加工したもの
模型ー26(1袋):ターンアウト線路(2本入)
模型ー2  (1両):タイプ1駆動車
外形:1330x465mm

線路の加工・Xクロス線路を作る・その1

ポイント線路を加工する

上: 1/2直線の長さは、約108mmです。これを3本つなぐと324mmです。
ポイント線路の片側を切り短くしたものを逆向きにつないで、 同じ長さになるように作ります。
中: ポイント線路の切り替え用のレバーを小さな-ドライバーを隙間に差込み、 こじって外します。
左から、162mmの箇所で切断します。 ものさしがある箇所の右側を切断する。目の細かい工作用の鋸を使うと簡単です。
下: 完成したもの。ポイント切り替え用のレバーを加工して取り付ける。

ポイント線路の切り替え用のレバーを、分岐が出来るような形状に加工して 下穴をあけて3mmねじで固定します。

使用例

上記で加工した部品を使った線路。車両は、内側と外側を交互に走ります。 複数台の車両を動かしたときに、ぶつかるかすり抜けられるかスリルを味わえます。

その後の変更

上記で加工したポイント線路を変更。条件:Aからは進入できません。
Bから進入した車輌は、レバーpが画像の状態の時はDへ抜けます。 レバーpが中央寄りにあるときは、Cへ抜けます。
Cから進入した車輌は、交差点内に貼り付けた薄い樹脂板によって、Aへ抜けます。 その時に、レバーpを中央寄りに移動します。
Dから進入した車輌は、交差点内の薄い樹脂版を無視して、、Bへと走りぬけます。 このときに、レバーpが別の方向にあっても画像の位置に戻します。

このポイントは、スーパー迷路のレイアウトで使われています。
最初はDからBへ、次はBからDへ、その後CからAへ、最後はBからCへと車輌は走行します。

線路の加工・Xクロス線路を作る・その2

ポイント線路を短く加工する


完成画像です。曲線線路は8本で円弧ですので、その1個分になるように、 分岐部の短い物を作ります。


先に、「Xクロス線路を作る・その1」を作り、円弧を1個載せ、 出た部分を切ります。

切って短くなったポイント線路。 あとは、画像上部の両端の、次のレールの接続部分に孔をあけ、 ポイント線路の切り替え用のレバーを、分岐が出来るような形状に加工して 下穴をあけて3mmねじで固定します。

使用例


その1のレイアウトの中に、その2を使ったレイアウトを入れた。
車両は、外側から順に中に入り、また、外へ出ます。これを繰り返します。

線路の加工・ターンアウト線路を加工する・その1

ターンアウト線路を曲がり優先に加工する・1

画像左:完成画像です。
100円均一店の0.8tのPPシートを、長めの三角形に切り、曲がり方向に 車両が行くように2枚重ねて貼り付ける。逆の直線方向から車両が来たときに、 この段差に進入するので、少しずらせて貼り付ける。 樹脂は透明だが、両面テープが黒だった。 ターンアウトの切り替えレバーも三角形に切り、取り付けます。

画像右:応用例。
上記で加工した部品を使った線路。上は左から右へ、右からは下へ、下からは左上へ と進む。上部の短い直線は、長さ65mmを作った。

使用例


周回線路をつなぐ。右の直線を上に行くと最初のターンアウトで中にはいる。 中は、直線優先なので、左下へと進む。下を左に行き、外側を通り、上に行く。 外周を通り、下右ののターンアウトで中に入り左上へ抜ける。 ぐるっと回って最初に戻る。

ターンアウト線路を曲がり優先に加工する・2


今度は、型紙を作り、同じ形状のものをPPシートで作成。1枚でも方向が変更される。画像右は、設置位置。セロハンテープで固定してもよいようです。 右から来た車輌は円弧を通り下方向へと進みます。

線路の加工・ターンアウト線路を加工する・その2

ターンアウト線路を短くしてつなぐ


画像上:完成画像です。
ターンアウトを162mmで切断します。突合せにして、裏に樹脂板を貼り付け周囲をグルースチックで補強します。上面と裏面です。

画像左:物差の箇所で切断します。
左から162mmのところで切断します。
下は切断したもの、切り口をきれいにしてつき合わせます。

使用例


上部中央に使っています。小さな樹脂片を貼り付け、走行方向を変更しています。
車両のある箇所から上に走行すると右上に抜けます。右上からは左上に抜けます。 左上からのみ、下の方向へと曲がります。 次の項目のY字も使っています。

線路の加工・Y字線路を作ってみよう

曲線線路を加工して、Y字線路を作り、分岐部分を簡単に

画像左:完成画像です。
ターンアウト線路とポイント線路とを組み合わせると長さが長くなったり、 形状が綺麗にならないので、曲線線路を加工して代用としました。
画像右:通常の線路の組み合わせ。
ターンアウト線路とポイント線路とを組み合わせると通常はこの形態になります。


画像左:加工した曲線線路。
曲線線路を2本を左端の画像のように加工して、張り合わせます。 1本は車輪の通路を作成。もう1本は重なる箇所を斜めに切り取ります。
画像中:張り合わせた曲線線路。
下方向からの車両が右上に抜けるように、PPシートを貼り付けます。
画像右:裏側に樹脂板を載せ補強する。
裏側からPPシートをグルースティックで固定補強します。

使用例


画像左:8字のレイアウトも小さくまとまりました。
画像下:複雑レイアウトも小さくなり、もっと複雑になっても小さくまとまりそうです。


線路の加工・小物


小物を並べました。線路を短く切断したもの。 線路をつなぐ小物などなど。
線路を作ったために切り落とされたものも、短いものまで、端に穴をあけます。 線路のつなぎに隙間が生じたときに使います。