ママチャリを楽しむ!その5 後輪部分

28.11.30

雨ざらしのママチャリを手に入れた。あちこち劣化しているので、部品の交換をしないと乗れそうもない。
さて、面倒な後輪の作業です。
タイヤとチューブを取替え、チェンを点検。 その後、3速変速機の分解整備です。
この時の重量:17.44kg。

後輪を外す前に、車軸両端の構成を調べます。


車体を、分解する前に構造を調べます。ひっくり返して車体後部から見ます。
画像左:変速機側
通常は右側。変速機のカバーをとり、変速ワイヤを押し込んで取り外します。
内側から、チェーン引き、フレーム、スタンド、泥除けステー、荷台ステー、変速機、ワッシャ、ナット。
画像右:ブレーキ側
通常は左側。先に、ブレーキワイヤーを取り外します。
内側から、チェーン引き、フレーム、スタンド、泥除けステー、荷台ステー、ワッシャ、ナット。
車軸両端のナットの形状が違います。変速機側:短い。ブレーキ側:長い。


同じく、上からも見ます。画像左:変速機側。画像右:ブレーキ側。


車軸両端のナットに、15mmのレンチ2丁をかけて、廻します。 ナットを緩め、ステーや、スタンドを外します。

チェーンのリンクを探す


チェーンは、チェーンのつなぎ部分を探して、リンクを外します。
画像左:
クランク側のカバーの留ねじを取ります。クランクをなだめすかして回します。
画像右:
カバーを画像の位置に移動して、リンクの金具を探します。


画像左:
リンクの位置を探します。前のギアの歯数:31T。
画像右:
後輪のチェーンカバーのビスを取り、開きます。後ろのギアの歯数:16T。
リンクの位置を後輪の方へ移動します。リンクは、手前側がU字の金具で固定されていますので、なくさないように注意して、U時の切り欠き側を進行前方向に押して半駒移動しラジオペンチなどで取り外します。U字の後ろは、穴が2個あいた板です。それも取ります。後は、2本の角が出ていますので、角を押します。なくさないように取ります。 この部分は結局、3個の部品で構成されています。
角の金具を抜いた穴に、1.5mの紐を通し、抜けないように縛ります。 縛ってない方のチェーンをゆっくり引き出します。
後で、チェーンを入れるときは、この紐の先端に縛り、紐を引けばチェーンは元道理になります。紐を入れ忘れると、思考錯誤が必要です。

チェーンを灯油で洗う


チェーンは外して、灯油で洗います。その後、吊るして干し、防錆潤滑油を吹き付けます。ウエスで拭いて完了です。錆が随分出ました。

タイヤ、チューブ交換


ブレーキの取り付けボルト、ワイヤーをを外し、後輪を車体後ろに引いて、外します。
タイヤ、チューブ、リムテープを取り、リムの錆を、ブラシなどで掃除し、新しいものに取り替えます。
ブレーキもカバーを外し掃除し、防錆潤滑油をねじの部分に塗布します。

ブレーキ組み立て時の注意
ブレーキの軸には、内側と外側に各1個、計2個のナットがあり、内側のナットの方が薄いです。ベアリングの玉押しのロックナットです。 これを間違えると、ブレーキドラムが正常の位置にセットされません。間違えないように取り付けます。

変速機のオーバーホール

変速機のオーバーホールを実行。車輪を外して、ブレーキのカバーを外します。
ハブから画像の物を外します。右から、Cリング、スプロケット、カバー1、カバー2、これは樹脂製です。横からマイナスドライバーでこじります。


左:上図の4点を足り去ったもの。ナットは、ロックナットですが、これは廻さないこと。
右:ブレーキドラム側。このロックナットと玉押しを少し緩めます。



タイヤ側から見るとこんな状態。シャフトは少し右に押されています。

変速機のオーバーホールで、完全に分解すると、組み立て時にシャフトの位置が決められません。そのため、変速ロッド側のロックナットや玉押しは動かしません。 また、綺麗にするために分解しすぎると、組み立て時に爪などの向きが判らなくなりますので、この先の分解は中止しました。

左:ブレーキドラム側のロックナットと玉押しを外し、シャフトを押し出します。
右:変速機の部分を取り出すとハブの中は真っ黒でした。潤滑油は何でしょう。

変速機の心臓部です。潤滑油がべっとりとついていて、構造が判りません。
島野の説明では、この状態で綺麗に洗い、潤滑油に浸して、その後、組み立てるようにと記してあるらしい。

油脂なら熱湯で落ちるかもと実行するも歯が立ちません。模型工作に使っているマニキュアの除光液を振りかけても、変化がありません。
結局、灯油と歯ブラシで洗いました、ガソリンの方が綺麗になるだろうとは考えたがこれは手元になかったので断念。 これ以上分解すると、組み立てが面倒なので、それは中止。


結局、ハブ内部とブレーキ側のベアリング部分、これらも灯油と歯ブラシで綺麗にした。
組立
組み立ては、グリスを3カ所に塗布します。ハブ内部の爪がかかる個所、変速機のベアリング部分、ブレーキドラムの中のベアリング部分。
機械油、もしくは自動車用のエンジンオイルを、隙間に注油して組立ます。
組立てたら、ブレーキドラム側のベアリングの玉押しは締めます。
スプロケット側のベアリングに注油
軸を固定して、車輪を回転させて玉押しの状態を確認したら、スプロケット側のベアリングの点検です。ロックナットを緩めて、その下の玉押しを緩めるとリテーナーとベアリングが取り出せます。綺麗に洗って、注油して組立ます。
変速機をばらしてしまった時の基点
全部をばらして洗浄した場合は、基点が判らなくなります。 基点は、スプロケット側のベアリングの玉押しを締めてから、120度戻したところのようです。この状態で組み立てると、プッシュロッドが約14mm飛び出します。詳細は、最下段の「追記:ベルクランクの取り付け」を参照。

ベアリングの交換:後日追記

29.02.09

その後、変速機の調子がおかしいので、解体して調べました。上図のようにベアリングは2種類が3カ所に使われています。この両端の車軸との間のベアリングのリテーナーと言う部品、左図が変形していました。もっとまずいことに、左のベアリングは焼けていました。結局、リテーナーを使わずに、左は7個を新しいもの9個に、右は手持ちがなかったので元のもの8個で組立てました。
プッシュロッドが少し曲がっていたので、これも購入して取り替え、その後は、たまに変速時に歯飛びがあったのも解消しました。

後輪を元道理に取り付ける


後輪を車体に取り付けます。取り付け順序を間違えないように注意しましょう。 チェーンを取り付けたら、車軸の位置を調整します。10mmのソケットレンチ、もしくはナット回しで、チェーン引きのねじを調整します。タイヤの両側と車体の間隔を左右で同じになるように、チェーンの引きがちょうどよくなるように締めます。
画像左:
ボックスレンチのナットを回す部分の奥行きが少ないと、チェーン引きのナットに届きません。
画像右:
ボックスレンチのナット回しの部分が長いと、チェーン引きのナットを回すことが可能です。

ブレーキの調整


ブレーキの調整箇所は2か所あります。

左画像1:
このボルトは、ブレーキシュー全体の位置を上下します。

左画像2:
この部分は、ブレーキドラムとの間隔を調整します。

調整は、この2か所を交互に調整します。


画像左:1
ブレーキシューの調整は、8mmのスパナとプラスドライバーで行います。
ブレーキ部分の下部のナットを緩め、プラスドライバーでビスを調整します。 ブレーキレバーを時々引きながら、ブレーキドラムにシューが当たらないように 締め込みます。
画像右:2
ワイヤーをブレーキ金具に締め、調整は手前のワイヤーのナットで行います。
ブレーキレバーの引きしろは、半分くらいで効くように、ブレーキワイヤーを調整します。

蛇足:無駄なことをしてしまった報告


試走した結果が思わしくなかったので、変速機にグリスを入れ過ぎたのかと、変速ロッドの部分から注油した(左図:5ml)。その結果、ブレーキ側に油が漏れ出しブレーキが利かなくなった。バラしてブレーキ部分をはずして、台所の油分の掃除用の洗剤で洗い、その後、2時間くらい浸けておいた。掃除をして乾燥させたら、ブレーキドラムが当たる個所が変形していたシューが元の形状に戻った(右図)。組立てて、少し走ったら、ブレーキの調子は元に戻った。やれやれ安心。車軸に注油は、量を間違えないようにしよう。

追記:ベルクランクの取り付け、シマノのWebページから借用


プッシュロッドは、14mm出るのが標準です。