電源を内蔵してみよう

2014.07.05
本機には大きなACアダプターが付属しています。 世界中に同じものを販売するには、ACアダプターは便利です。販売する場所の電力事情に合わせられます。しかし、 本機を移動するときに不便を感じています。 内臓したらよいのかと考え、実行しました。顛末の報告です。

最初にACアダプターを実験


付属したACアダプターではなく、手持ちの別のACアダプターを使って動かします。
先端の極性に注意が必要です。付属のものは、中心が-、外側が+です。
変換回路を作って実験です。 支障無く動作したので、ACアダプターの内臓を考えます。

本機を解体して、中を調べます


裏面の取り付けねじを外します。赤丸の箇所、タッピングねじですべて同一です。

中を見ると、赤枠の箇所にスペースがありますが、画像の付属のアダプターでは大きすぎます。

AC入力の考察、ACアダプターの内蔵方法を考察

画像左:
パソコンの電源ケーブルに使われている眼鏡ケーブルの、受けコネクターを入手。
画像右:
ACアダプタ-の小型ものを使います。
左:出力9V、1.2A、130g
右:出力9V、850mA、400g。付属品。


コネクターの取り付け位置を決め、穴をあけます。切屑が中に入らないように注意が必要です。
大きいドリルの刃は使えません。小さな穴をあけ、切り出しナイフ様の工具で修正します。
左:穴の完成。中:取り付け面表。右:取り付け面内側の状態。

取りつける箇所の支柱を同じ高さに切ります。
画像左;左赤枠:手前と高さを揃えた支柱。右赤枠:まだ切りそろえてない元のもの。
画像右;裏面にACアダプターを取り付けるPPシート。
1.2tがあったので、適当な大きさに切ったもの。薄いので2枚を両面テープで重ねる。
取り付け位置と、ACアダプターを固定するインシュロックを通す穴をあけておきます。

ACアダプターの内蔵、DC出力の接続、LED表示


ACアダプターをPPシートにインシュロックで固定し、タッピングビスでシートを固定します。
ACプラグ側はメスコネクタを使い、反対側は入力側コネクターに半田付けします。
出力側は、極性を調べて、電池からの線の取り付け箇所に一緒に半田付けします、丸赤枠内。
その時に線を2本だし、抵抗2KΩを介して緑LEDに接続し、電源の表示灯としました、角赤枠。

電源を接続すると、左端の溝に緑LEDが点灯します。ここは、譜面立ての足が入る個所です。少しぶつかるので、譜面立ての足を斜めにカットしました。

これで、移動時のイライラから解放されましたが、実行するまでには随分、長考をしました。容量不足で起動しないことがあるか? 支障はないのか? 熱の問題はどうなるか? 振動は大丈夫だろうか?などなど・・・。
眼鏡ケーブルはまとめて縛れば、電池ケースの中に入ります。
これで、ケーブルを探すこともなくなります。