ママチャリを楽しむ!その7 BBのオーバーホール

2016.11.30

気が向いたので、BBのオーバーホールを実行。
上図は、左側のカップコーン、シャフト、BBリテーナーです。 分解して組立てる前の状態です。シャフトの右(R)のクランクが嵌る個所に赤の油性ペンで印を付けます。右側のナットなどにも赤印をつけます、左は黒にします。
車軸、BBなど、左右がほぼ対称なものを分解するときは、片側のベアリングの玉押しを動かさように考えて分解すると、 中心が移動しないので、組み立て時に、考慮する箇所が減ります。

左クランクを外す


左:
最初にクランク軸の樹脂製のカバーをマイナスドライバーで外し、クランクを止めているボルトを外します。
島野製「コッタレスクランク工具:TL-FC10」を差し込みます。 14mmのソケットレンチでも外せます。
右:
14mmです。正ねじ。左に廻すと緩みます。大きなモンキーレンチが力が入りやすいです。画像で使用しているのは、イギリスレンチと言われる持つ箇所が直線のものです。 長さ280mm。


ナットが外れたら、
「コッタレスクランク工具:TL-FC10」の芯を反対側に移動して、空いた穴側をクランクにねじ込みます。正ねじ。右に廻すと締ります。手で奥まで締めます。

大きなモンキーレンチで、
「コッタレスクランク工具:TL-FC10」の手前側を ねじ込みます。正ねじ。右に廻すと締ります。突然力が抜けて、工具と共にクランクが手前に引きだされます。怪我をしないように注意が必要です。

左ロックリングを外す


左:
ロックリングは、専用の工具が必要ですが、手元にないので、別の方法を考察。
水道用プライヤーという大きなプライヤーで廻します。滑りますので注意が必要です。 画像は外した状態。正ねじです。左に廻すと外れます。
右:
ロックリングが外れたら次は、カップコーンを外します。これも専用の工具が必要ですが、手元にないので、別の方法を考察。
ラジオペンチを使います。正面から傾かないように差し込みます。 このままでは廻りません。


ラジオペンチのカップコーンに近い箇所をレンチで挟み廻します。正ねじです。左に廻すとは緩みます。

工具が外れると危険です。十分に注意して作業しましょう。

右クランクを外す


左:
丸いチェーンカバーを外し、チェーンも外します。 島野製「コッタレスクランク工具:TL-FC10」を差し込み、クランクを止めているボルトを外します。正ねじ、左に廻しすと緩みます。
次に、画像のように「コッタレスクランク工具」をねじ込み、手前を右に廻します。 クランクが抜けてきます。
右:
クランクが抜けた画像です。ここは触らずに、BBシャフトを反対側(左側)から引き出すと、シャフトが抜けます。 ロックリングを外すと、チェンカバーを外せます。ロックリング、カップコーンは逆ねじ。画像は組み立てた後で撮影。

シャフト、ベアリング


シャフト、左カップコーン、右ベアリングです。シャフトの右、赤印は右側のしるし。

ベアリングを洗ってみたら、全部焼けていた。グリスが固まって土手のようになって役をなしていなかった。
右側のカップコーンは外してないので、内側と外側から掃除した。 購入してあった、BBリテーナーに交換して組立。クランクを取り付けて完成です。


最上部の画像を再掲載。リテーナーの向きに注意。共にベアリング側が外側。