1A_単一電池4本・効率を考察
単一電池4本・電球使用の懐中電灯を改造するために効率を考察。
乾電池が四本になると、電池の電圧が6Vになる。
白色LEDが点灯する電圧は3.5Vである。
このため電圧を下げなければLEDが壊れます。
電池を効率良く使って、1番長く使うには、どの回路がよいのかを考察します。
単純に抵抗器だけで電圧を落とすのが簡単ですが、電圧が下がると光度も下がり、
この方法はうまくありません。電池の最終実用可能電圧を何Vにするかによって、
回路は変りますが、端子電圧0.9V、
四本で3.6Vから150mAを取り出すのは不可能でしょう。
昇電圧回路を用いて、LEDを直列に点灯する方法や、降電圧回路で効率良く
点灯するなど、多くの回路が浮かびますが、
どの方法が確実で効率がよいのでしょう。
オペアンプの定電流回路と、抵抗器使用の回路の電流
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オペアンプを使った定電流回路と、抵抗器で電圧を落とした回路の電流 。
回路は比較の為に、白色LEDを5個点灯させ、100mAを消費するとします。
上記のデータは実験値です。
オペアンプを使った定電流回路は、綺麗なデータになり、光度は変化しません。
効率は、電池電圧が6Vの時に、3.5/6=58%です。
抵抗器だけで電圧を落とすのは簡単ですが、電圧が下がると光度も下がります。
光度の変化は、電流に比例するとすれば、6Vの時を100%と言えば、
3.5Vのときは20%です。
これでは実用的な明るさではありません。
効率を元に計算した、各電圧の時の所要電流
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回路は比較の為に、白色LEDを5個点灯させ、100mA、
0.35Wを消費するとします。
上記のデータは計算値です。
白色LEDを点灯する方法には、直列につなぎ、昇電圧回路で点灯する方法と
並列に並べ、降電圧回路を使う方法があります。
1個のICで電圧を監視しながら、最初は降電圧、電池電圧が下がると昇電圧に
自動で変る回路もあります。
上の表は、出力0.35Wを取り出すための各電圧における必要電流です。
すべて計算値ですので、実験すると幾らか違います。
随分昔から使われている、昇電圧、降電圧、両方の回路ができるTL497を
使って実験すると、最悪は効率30%を切ります。最良で55%位です。
電池電圧が下がると、内部抵抗も増えて、3.6Vで150mAは
取り出せるのでしょうか、疑問です。
もし、最終電圧を1V、四本で4Vとするならば、苦労して作った回路の効率が
70%以下では浮かばれませんね!
ここで考えている物は、単一電池4本ですから、
多分、LEDは15~20個ですので、必要電流は3~400mAくらいです。
その為もっと効率は下がるでしょう。
ダウンコンバーター方式の考察
電源電圧がLEDの所要電圧より高い場合は、
降圧回路を使うと効率がよいと言われている。
本当かどうかの実験です。
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