ETCを取り付ける

24.12.03
小生は、あまり有料道路を使わないのでETCを取り付けてなかった。しかし、先日、久しぶりに遠方まで出かけた時に、少し危険なことがあった。
高速道路の料金所で支払いをするために、少し速度を落としていたのが幸いしたのだが、料金所の前は車線が広がって5路線くらいな個所がある。ETCの出口は両端に設置されていることが多い。小生は、ETCを使っていないので中央の車線を進んでいた。 すると、左端から右端まで小生の前を斜めに突きって行く車があった。しかも2箇所もの料金所出口で。 もし、小生の車にETCが設置してあれば、多分左端を進んでいたはずなので、このような危険には遭遇しなかったと、考えられる。 ETCの設置率は90%ですなどというデータがあるが、近所の車を見ても設置されている車両は少ない。このデータは、高速道路を利用する車のデータと考えられる。
しかし、データとは別で、ETCの搭載で前述の危険が回避できるなら、搭載した方がよいと、結論を出し、実行しました。
車両:トヨタ プレミオ     年式:平成16年製     型式:CBA-ZZT240
ETC:トヨタ純正、ビルトインタイプ(ボイスタイプ)     品番:08685-00371
希望価格:¥13,755-     ETC セットアップ料金:¥2,625-

最初の考察

近所のカー用品店に行き、価格を聞くと、¥30,000-くらいです。
う~ん、高いな。少し前にその半分以下であったな。ネットで調べると、書類を送るとセットアップ済みで手に入るものが1番価格が安い。自分で取り付けなさいという物です。一体型と別体型がある。
アンテナと本体の2点で構成される別体型にするとして、本体を調べると、音声がETCカードの表面方向からでる。本体を小物入れに入れようとすると、音声が前面から出るほうがよい。アンテナにもLED表示と音声ガイダンスがあるものがあるが、アンテナは、ダッシュボード内に入れたい。GPSアンテナもダッシュボード内で動作しているので、多分可能だろう。
ネットでアンテナの設置位置を調べると、車を2台所有している人が、ダッシュボード内とガラス上面では、ダッシュボード内に設置した車の方が、ETCバーの開く時間が早い、と言う記載があった。 これで、アンテナはダッシュボード内、本体は小物入れに設置することに決定。

購入したETC


アンテナとETC本体、取付け金具

電源接続線、束線バンド

アンテナは取付け方向が指定されています。アンテナ面を車体外側に向けます。 アンテナケーブル長さ、3.5m。本体は、給電電圧12V、ACC端子入力で動作開始。 電源接続線長さ、3.5mです。

ETC本体の取付け

本体を小物入れに設置することにしたので、これを取り外して考察することに。 小物入れは、下部の左右に下向きにU字の溝があり、これがダッシュボードの丸棒とかみ合って回転します。
小物入れの左右の壁の上方に丸棒が横に出っ張り、それがダッシュボード壁面にぶつかってストッパーとなり回転が止まります。この横棒の出口は、切り欠きの個所からのみです。
最初に下部のU字の溝から小物入れを斜め上に引き上げて左右を外します。下部を手前に出し、ストッパーの横棒が切り欠きから出るまで、小物入れを下げます。す~と外れます。この作業には工具は不要です。




左上: 小物入れの奥上部に、ETC本体の後部が出るように4角の穴を開けます。 この画像は、切り取った物を元道理にはめて撮影。
右上: 後ろ側から見た、四角の切り欠き。中奥のものは次の金具。

左: 本体を固定するための金具を設置。つまり、顎を乗せる感じです。メッキされた幅20mm位の真鍮の板の両端をコの字型に折り曲げ、両側をビス止め。




左: どの様な状態になるのか、仮に取り付けてみた。良い様である。カードの出し入れも支障がない。通常は小物入れは格納されていて、ETCは見えません。音声の説明が聞こえるかは、まだ、心配があります。

右: 外して、前パネルを作成。ボール紙とダンボールを張り合わせ、中央の窓をくりぬき、手持ちの、製本テープ黒を貼り付け、周囲と窓内を後ろ側に折り曲げ、糊で固定します。本体は、顎の部分を両面テープで金具に固定し、周囲を枠で取り囲まれ動きません。完成です。付属の取付け金具は使用せず。

アンテナの取付けシートを考察

ダッシュボードの中の上面に、アンテナを付属の両面シートで固定すると、夏の温度上昇や経年変化で両面シートの糊が劣化し、アンテナが落ちる危険があります。 ガラスの上の方に貼り付けたアンテナは、劣化して落ちたら、再度貼り付ければ使えますが、ダッシュボードの中は確認の方法がありません。注意が必要です。



左: A4のPPシートの縦の中央より少し端に、50x50mmにコの字のカットをいれ 切れている方を持ち上げます。15度くらいです。右が前方向。 アンテナを下から貼り付け、線をUターンさせて、左側へ出します。 アンテナ面は、画像では上向きです。

右: 上から見た画像です。アンテナの後ろ側にPPシートを差込み、落ちないようにします。周囲とアンテナ線を、付属の黒色シートで固定します。右が前。
注:結果を先に記すと、この方法は失敗でした。 上に出ているアンテナが、ダッシュボードの補強用のリブにぶつかります。また、経年変化で、両面テープが劣化すると、アンテナが落ちる危険があります。




左: 再度考察。アンテナを設置するポケットを作り、その中に落とし込みます。 斜めの板を上記と同様に作り、PPシートを小さく切ってあちこち補強します。 アンテナの裏面を底に貼り付けます。 画像は、裏面から見ています。アンテナの方向は、画像では下向きです。 左が前方向です。

右: 上から見た画像です。アンテナケースの後ろ側と前側を浮かないようにPPシートで押さえます。 裏面のポケットの周囲を付属の黒色シートで押さえます。左端の白いものは、ダッシュボードの裏側に固定するための黒色シートの裏紙です。右が前方向です。

ダッシュボードの分解

実は、このプレミオを購入するときに、ナビゲーションを販売店装着オプションに指定して、ダッシュボードの手前のパネルの分解方法を聞き、自分で取り付けています。 そのため、小生には分解は難しくはないのですが、少し面倒です。 判りやすく説明するにはどうすればよいかと、ネットで探すと、分解図がありました。
ALPINEの頁から借用。PDFファイルから画像化しています。


取り外しは1~5の順に行って下さいと、あるが、4は灰皿らしい。
最初に、工具でこじるので、作業の前にあちこちに養生テープを張る必要があります。
必要な工具は、小さめのマイナスドライバー、普通サイズの+ドライバー、10mmのボックスドライバー。

灰皿とその上の小物入れの両側の内側は丁寧に貼り付けます。化粧パネル、クラスターパネルもこじるので工具の当たる個所に張ります。
1、左のドアを開けて、左1の化粧パネルとダッシュボードの間に、小さなマイナスドライバーを差込み、隙間を広げます。パネルはフック4個で差し込んであります。 浮いたら手前に引きます。右1の化粧パネルも下の隙間、もしくは上の隙間へドライバーを差込み、丁寧にこじります。フックは2箇所です。
2、上の中央にある、クラスターパネルの上と下の隙間にドライバーを差込み、丁寧に浮かせてから外します。
3、シフトレバーを左奥のボタンを押しながらD位置に移動し、手前の小物入れをあけます。シフトパネルの右手前にドライバーを差込み、パネルを上に少しあげ、小物入れのふたを元道理にしてから、シフトパネルを外します。
4、灰皿下側のビス2本(小)を外し、灰皿を手前に引っ張り、シガーライター用の線を外してから、灰皿を引き出します。灰皿の上の小物入れの下側2本(大)を外します。これらは太さの違うタッピングビスです。
5、ナビの上部は、10mmボルト2本、5mmビス2本で固定されています。外します。
6、ナビの両側を持って、静かに引き出します。


電源は、ナビのコネクターからとります。上画像の大きなコネクターを探し、テスターで調べます。
ピン3:ACC、ピン4:12V、ピン7:アースです。
小生は、赤、黒、黄色の線を各2m別途購入して接続しました。付属の圧接端子は使っていません。
ワイヤーストリッパで10mmくらい被覆を開きます。線材のより線の中央を広げ その穴に別の線をいれ、巻きつけます。こうすると絶対に抜けたり移動しません。 3本の線を接続します。絶縁テープを巻きます

アンテナの設置、線の処理


アンテナの設置

アンテナケーブルと電源接続線


左: 最初に、GPS用の受信部を取り出しました。
ETCアンテナは取付けシートに載せた状態で、エアダクトの中央上に押し込みます。シートの長さを調整して手前を黒色シートで、ダッシュボード上面に固定します。
右: アンテナケーブルは適当な長さを残して丸めて、束線バンドで固定します。 電源線とアンテナケーブルを一緒にして、スパイラルテープを巻きつけ、 ナビの奥の隙間からブレーキペダルの方へ、投げいれます。


GPSの受信部は、ナビ本体上部の鉄板の上に移動します。GPS用のアンテナケーブルはとぐろを巻かせてナビの上部の隙間に入れます。
上部の止め金具の受け側の向きに注意してナビ全体を、押し込みます。

電源線の処理、アンテナ線の接続

電源線は、別のものをコネクターから引いたので、付属したものを2mに短縮し、 ヒュースボックスの箇所が重なって大きくならないように少しずらして配置されるように ヒューズボックスに半田付けしました。 ヒューズボックスの出口側も、長さを違えてきります。左:購入時、右:加工後。



車体側の電源線とアンテナ線を、小物入れの開口部を通して引き出し、 ギボシ端子のメス側をコネクターからの線に、オス側をETC本体側の線に圧着接続します。 ギボシ端子を接続し、アンテナ線と共にとぐろを巻かせて、小物入れの上にテープで固定します。

小物入れを元道理にします。このときにアンテナ線などを隙間に噛みこまない様に注意して元道理にします。GPSを元道理に戻し、灰皿、シフトパネルも戻します。完成です。
ETC購入店へ行き、セットアップ登録を済ませて、手続きは終了しました。 その後、動作も確認しました。