XP機、起動が遅い、動作が重い、考察

20.10.20
パソコンを使い続けると、起動に時間を要したり、動作が重く感じることがある。
ネットや雑誌に出ている方法を実行したら、これらを解決できるのかを検証した報告です。 レジストリを変更するのは、少し面倒なのと、危険なので、標準的な機能で設定できるものと、フリーソフトで実行可能なものを使った。 結果は、少しよくなったようです。気にしている方は、お試しください。
使用したフリーソフト ( ファイル名をクリックするとダウンロードできます )
Win高速化PC:win_accelerator.zip
レジストリー最適化:ccsetup121.exe
レジストリーファイル縮小:ntregopt-setup.exe
デフラグツール:disk-defrag-setup.exe

Windowsの基本設定でファイルの軽量化

■1:
「コントロールパネル」、「システム」、「詳細設定」、「パフォーマンス」 をクリック。「視覚効果」を設定する。


最初、①をクリックし、下の枠内の指定を全部解除する。
次に、②を設定し、③と④にのみ、チェックを入れる

■2:
「コントロールパネル」、「システム」、「詳細設定」、「パフォーマンス」、「詳細設定」、「仮想メモリ(変更)」をクリック。
搭載しているメモリーが「1GB」以上なら、すべてのページングファイルのサイズを「ページングファイルなし」に設定する。搭載しているメモリーがそれ以下なら、Cドライブのみにページングファイルを設定する。そのときは、「カスタムサイズ」として、初期サイズ=最大サイズ=搭載メモリーと同値、とする。同値とすると、領域が確保されるのでフラグメンテーション(ファイルの断片化」)を生じにくい。
蛇足:別のドライブに設定したほうがよさそうだが、別ドライブではなく、分割したドライブだと、HDDのヘッドの移動時間とどちらがよいか不明です。


例1:1GB以上のメモリーを搭載しているので、ページングファイルなし
例2:512MBのメモリーを搭載しているので、ページングファイルは同値

■3:
「コントロールパネル」、「システム」、「システムの復元」をクリック。


無駄にデータ領域を消費する復元を無効にする

■4:
「コントロールパネル」、「電源オプション」、「休止状態」をクリック。


「休止状態を有効にする」のチェックをとる

Windowsの基本設定でファイルの軽量化はここで終了です。
ここまで実行すると随分ファイル容量は軽量化されたはずです。起動ドライブCの容量が何割か減少すれば、幾らかさくさく動くでしょう。

フリーソフトでもう少し考察

ここからは、フリーソフトを使ってもう少し検討しようという項目です。
フリーソフトの詳細な使い方は、ソフトの中に記してありますが、それを読むには解凍もしくはインストールする必要があります。この説明は割愛します。


■1:
Win高速化PC:win_accelerator.zip
チェックを入れると機能が働きます。詳しい解説をよく読んで設定します。



■2:
レジストリー最適化:ccsetup121.exe
CCleanerという名前の方が知られています。
不要なファイル、レジストリーの無効な項目を整理できます。



■3:
レジストリーファイル縮小:ntregopt-setup.exe
レジストリーの最適化を行っても、肥大化したレジストリーは小さくなりませんので、このソフトで最適化を実行します。


OKをクリックすると最適化が行われます

レジストリーの最適化を実行中です

この場合は、1%減少しました。 「はい」をクリックして、PCを再起動します。

■4:
デフラグツール:disk-defrag-setup.exe
最後にデフラグを実行します。このデフラグツールは、早いです。


さて、結果は如何に??

小生は、複数の機器を目的に合わせて使っています。そのため、多くのソフトを1台に詰め込んで使っていません。1番軽い機器は、OSとインターネット環境のみが設定されています。この為、あまり軽量化がされていない機器もあります。 OSは、1.2がXP、3.4はXP_PROです。また、起動時に読み込むカレンダーがなかなか表示されず、これに時間をとられます。この読み込みがないと5秒以上早くなります。

機器1起動時間 ファイル容量ページファイル レジストリ縮小
実行前34秒 2.12GB自動設定 ---
実行後33秒 1.99GB256MB 5%
機器2起動時間 ファイル容量ページファイル レジストリ縮小
実行前29秒 3.27GB自動設定 ---
実行後29秒 2.76GB512MB 13%
機器3起動時間 ファイル容量ページファイル レジストリ縮小
実行前45秒 3.66GB自動設定 ---
実行後44秒 3.41GB512MB 9%
機器4起動時間 ファイル容量ページファイル レジストリ縮小
実行前45秒 7.26GB自動設定 ---
実行後40秒 4.31GB 8%

最下段の機器4は、メモリーを4GB搭載しています。その上にページファイルを自動で設定していたので、ドライブを多く占領していました。ページファイルなしに設定し、起動も随分早くなりました。