XP機、OSの無人インストールを考察

21.12.30
パソコンをいろいろなことに使っていると、少しづつ遅くなったり、調子が悪くなったりして、OSからクリーンインストールをする事が生じる。これが重なると、何とか、もっと簡単にインストールできないかと考察する。その結果、「OSの無人インストール」が可能なことを知り、それを実行したら随分楽になった。その報告です。
無人インストールの考え方
インストール時に、キーボードから打ち込む項目を全部フロッピーにいれておき、 自動でそれを取り込めば、無人インストールが可能です。
このファイル名をWinnt.sifと言う名でフロッピーに入れておけば、実行が可能です。

準備するものと実行

次のものを用意します

1.WindowsのCD-ROM、または、DVD-ROM

2.フロッピディスク、フロッピドライブがない機器では実行不可能です

3.テキストエディタ、なければ、標準のNotepad(メモ帳)

4.空のHDD、インストールの試行用です

設定とファイルの作成

1.WindowsのCD-ROM、または、DVD-ROM、この中の ¥SURPORT¥TOOLS¥DEPLOY.CAB を展開してPCにコピーします。

2.setupmgr.exe を起動して、「新しい応答ファイルを作成する」「無人セットアップ」などを選択し、Winnt.sifというファイルを作成します。
このファイルの作成方法の詳細は、ネットで探すか、試行錯誤してご自分でお作りください。

3.空のフロッピーディスクをセットし、上記のファイルをコピーします。

4.上記のファイルの不都合な箇所があれば、テキストエディタで修正します。

5.説明書は、deploy.chm ( HTMLヘルプファイル ) に記してありますが、何度読んでも良くわかりません。

実行を試行

1.空のHDDをパソコンにセットします。

2.パソコンのBIOSを調べ、起動順序を1:CD_ROM、2:FDD、3:HDD と設定します。

3.OSのCD-ROM、もしくは、DVD-ROMをセットし、上記で作成したファイルを入れたフロッピーをセットします。

4.パソコンを起動して、OSのインストールを実行します。フロッピーにいれた ファイルの設定に不都合があると、入力を求められます。その箇所をメモして、再度Winnt.sifファイルを作成するか、テキストエディタで修正します。

5.何も入力を求められなければファイルは完成です。

Winnt.sifファイルの解説

試行錯誤したり、ネットで調べた Winnt.sif ファイルの設定箇所です。 これらの項目を設定、変更すると、自分用のファイルが作成可能です。

;SetupMgrTag
[Data]
    AutoPartition=0               ; 0;場所を選択、1;Cドライブ
    MsDosInitiated="0"            ; 
    UnattendedInstall="Yes"       ; 

[Unattended]
    UnattendMode=FullUnattended   ; 
    OemSkipEula=Yes               ; 許諾認証
    OemPreinstall=No              ; 
    TargetPath=\WINDOWS           ; 
    FileSystem=*                  ; フォーマットを選択指定、行なしは表示なし
    UnattendSwitch=yes            ; 
    Repartition=yes               ; yes;全部を1ドライブにして無条件フォーマットntfs
    Repartition=NO                ; NO;これが正、もしくはこの項目なしが正

[GuiUnattended]
    AdminPassword=*               ; 
    EncryptedAdminPassword=NO     ; 
    AutoLogon=Yes                 ; 
    AutoLogonCount=1              ; 1;administratorで起動 0;起動なし
    OEMSkipRegional=1             ; 
    TimeZone=235                  ; 
    OemSkipWelcome=1              ; 

[UserData]
    ProductKey="AAAAA-11111-BBBBB-22222-CCCCC"      ; 解説1を参照
    FullName="a"                  ; システムのプロパティ 使用者 例 "a"
    OrgName="b"                   ; システムのプロパティ 組織名 例 "b"
    ComputerName=pc               ; システムのプロパティ フルコンピュータ名"pc"

[TapiLocation]
    CountryCode=81                ; 

[RegionalSettings]
    LanguageGroup=7               ; 日本語

[Identification]
    JoinWorkgroup=WORKGROUP       ; システムのプロパティ ワークグループ

[Networking]
    InstallDefaultComponents=Yes  ; 

[Shell]
    DefaultThemesOff = Yes        ; 

解説1

ProductKeyは、OS指定のものを入力します。
リカバリーCDの場合は、¥i386¥winnt.sif ファイルに記してあるものを入力すると、認証は不要になります。

完成したWinnt.sifファイル

Windows-XP Home Edition

このファイルをダウンロード

;SetupMgrTag
[Data]
    AutoPartition=1
    MsDosInitiated="0"
    UnattendedInstall="Yes"

[Unattended]
    UnattendMode=FullUnattended
    OemSkipEula=Yes
    OemPreinstall=No
    TargetPath=\WINDOWS
    UnattendSwitch=yes
    Repartition=yes
    

[GuiUnattended]
    AdminPassword=*
    EncryptedAdminPassword=NO
    AutoLogon=Yes
    AutoLogonCount=1
    OEMSkipRegional=1
    TimeZone=235
    OemSkipWelcome=1

[UserData]
    ProductKey=11111-AAAAA-22222-BBBBB-33333
    FullName="a"
    OrgName=""
    ComputerName=PC

[RegionalSettings]
    LanguageGroup=7

[Identification]
    JoinWorkgroup=WORKGROUP

[Networking]
    InstallDefaultComponents=Yes 

設定内容解説
[Data]
    AutoPartition=1         ;Cドライブのみ

[Unattended]
    Repartition=yes         ;全部を1ドライブにして無条件フォーマット ntfs
スタートの名前は owner になります

Windows-XP Professional

このファイルをダウンロード

;SetupMgrTag
[Data]
    AutoPartition=0
    MsDosInitiated="0"
    UnattendedInstall="Yes"

[Unattended]
    UnattendMode=FullUnattended
    OemSkipEula=Yes
    OemPreinstall=No
    TargetPath=\WINDOWS
    FileSystem=*
    UnattendSwitch=yes
    Repartition=NO

[GuiUnattended]
    AdminPassword=*
    EncryptedAdminPassword=NO
    AutoLogon=Yes
    AutoLogonCount=1
    OEMSkipRegional=1
    TimeZone=235
    OemSkipWelcome=1

[UserData]
    ProductKey=11111-AAAAA-22222-BBBBB-33333
    FullName="a"
    OrgName=""
    ComputerName=PC

[TapiLocation]
    CountryCode=81

[RegionalSettings]
    LanguageGroup=7

[Identification]
    JoinWorkgroup=WORKGROUP

[Networking]
    InstallDefaultComponents=Yes

[Shell]
    DefaultThemesOff = Yes

設定内容解説
[Data]
    AutoPartition=0         ; ドライブを選択

[Unattended]
    FileSystem=*            ; フォーマットを選択
    Repartition=NO          ; 全部が1ドライブではない、パーティションあり

[UserData]
    FullName="a"            ; スタートの名前は a です