DELL OptiPlex GX60 ボードを動かす

2009.04.09

先日、秋葉原を散策していたら、見たことがあるようなボードを見つけてしまった。 今ネットサーフィン専用に使っているGX240のボードと同じ形状なのです。
セレロン2.4Ghz、メモリー512MBなどと記してあるDELLのボードです。

そこでネットサーフィン専用のGX240 ペン1.7Ghz機と入れ替えようと考え、またまた、衝動買いです。
画像では値札が良く見えませんね。気になるでしょう。¥1500-です。

動作は如何に??


開梱をしてみると、案の定、付属していないようだと心配したパネルと接続するミニ基板がありません。
右端中のフレキシブルケーブルは、ノート型の薄いCD-ROM用の変換コネクタです。


画像上: ミニ基板を現用のGX240から外し、使う予定のPCケースから電源を外し、テスト用のWin-MEのHDDを取り付け通電します。動作も良いようです。
Win-MEは機種を選ばず起動するのでテストには最適です。

画像左:付属してなかったミニ基板、赤枠のもの。 この基板は、電源スイッチ、電源LED、HDDLED、USB出力2ポート、音声出力 など前面パネルの操作部品を接続するために必要です。


型式と仕様を確認。Dell OptiPlex GX60、 CPU Celeron 2.4GHz、メモリー 512MB


画像左:うまく起動するかとHDDを交換。
Linux ubuntuです。すんなり動きました。
画面がWin-XPですが、遊びです。最下段のタスクバーでWin-XPではないことが確認できます。

ケースに組み込む


ケースにボードを取り付けるには、ボードをサブシャーシから外し、サブシャーシをケースに取り付け、その上にボードをはめる必要があります。ボードにはATA規格の取り付け穴はありません。
画像左:
CPUの裏側の金具は、放熱のためにサブシャーシの右から左方向に差し込まれています。
右端の丸印の中のビスを外し、左端上下2箇所の角印の所にマイナスドライバーを差込み、ボード全体をサブシャーシに対して右に移動するようにこじります。あまり力を入れすぎるとボードを壊します。注意して行います。また、ボードの四隅はくしの歯様の金具でサブシャーシとも咬み合っています。左右の可動範囲はこの溝で決まります。約7mm。 つまり、7mm右へ移動して、上に外します。
画像右:
サブシャーシの裏側です。取り付け用の穴を開け、10mmの貫通スペーサーを 20mmのねじで留めています。穴位置は適当です。ケースの穴位置にあわせます。


サブシャーシを位置を勘案しながら、ケースに取り付けます。


画像上:いろんなものを取り付け完成です。ミニ基板を使ってしまったので元のGX240をどうするかが問題です。

画像左:全面パネルの裏側にミニ基板を取り付け、前面のUSBポート2個を接続。 電源スイッチ、電源LED、HDDLEDなどを接続。

ミニ基板を考察 ・ GX240用

付属してなかったミニ基板を、使っていたGX240から外してGX60に取り付けてしまった。ミニ基板の回路を作れば2台稼動すると考察です。
ミニ基板がなくても、ボードは動作します。しかし、ACコードをコンセントに差し込むと起動してしまい、待機がありません。OSで停止すると再起動は出来ません。電源LED、HDDLEDなどもありません。ミニ基板につながっているケーブルは2本です。 1本はボードのコントロール用とUSB出力など、もう1本は音声の出力ですので、音声ケーブルはなくても本体の後ろの出力で代用が可能ですし、音声出力回路とスピーカーを内蔵しなければ不要です。


原本の状態の画像です。左:ケーブルを取り付け。右:ボードのみ。
これと同じものを自作すれば、動作は完璧です。

コントロール用のフラットケーブルを加工します。2mmピッチ34ピンのコネクタがなかったので2.54mmピッチの40ピンのヘッダーを取り付けます。
上:GX60用のフラットケーブル、加工はなし、現状のまま。
下:GX240用に右側のヘッダーを2.54ピッチのものに変更。扇状に広げて圧接します。テスターで、全線を確認して完成です。


付属してこなかったミニ基板を考察。基板:表と裏。


回路図、基板裏面からみたもの。部品配置、コネクタは製作した基板裏面とほぼ同じ。
USBの信号ポートは15KΩでグランドと接続します。これが無いとポートを認識しません。


フラットケーブルとスイッチボックス、USB出力端子を接続。動作OK。
ケーブル、スイッチボックス、USBコネクターはGX240用のケースから外して取り付け。右下の外部への出力、USBのみ使用。
その後、このUSBコネクタは、外部機器を時々認識せずとなり、 ケーブルを延長して、機器の後部コネクターへ接続しました。 GX240の起動の動作は変わりませんでした。


画像左:完成したGX240。画像右:製作したミニ基板の取り付け。 配線して完成です。

完成・揃い踏み

完成したので、2台並べてみました。全て動作良好です。


画像の中の左側:小さい方、GX240。右側:大きい方、GX60。全面と後面。
共に、ボードのみ使用。ケース、電源、CD-ROM、FDD、HDD、は別のものを 取り付け。後面の網は、100円均一店の樹脂ネットを使用。

仕様は
小さいほう DELL:OptiPlex GX240
ペン4:1.7Ghz、512MB:PC133 SDRAM、 コンボ:CDRW/DVD
HDD:40GB(Win-XP-PRO)
大きいほう DELL:OptiPlex GX60
セレロン:2.4Ghz、512MB:PC133 DDR SDRAM、 コンボ:CDRW/DVD
HDD:30GB(Linux)、60GB(Win-XP-PRO)、 40GB(Win-ME)
リムーバブルケースで交換使用