組み体操を考察  加重を計算する

2019.10.17
運動会などで、学校では組み体操が行われる。事故が多発しているので、中止すべきかなどという意見が出ている。
体育は根性だなどとくだらない意見を言う指導者がいて、事故になる。
物事の本質を考えて、何故事故になるのかを考えよう。

組み体操例


画像は、ネットで探した1例です。5段です。見栄えの良い手ごろな高さなのでしょう。

計算結果:最下段、100kg/1名

計算をし易くするための、児童、生徒の体重を、50kgとします。 下から段数を数えます。
5段目
 50kg
4段目
100kg
3段目
150kg
2段目
200kg
1段目
250kg

2段から5段までの合計重量は、500kgです。
最下段1段目の5名は、この500kgの加重を支えます。1人100kgです。
しかし、最下段両端の人には、加重が片手なので半分でしょうと考えられます。 では、その50kg2名分の加重はどこへ加わったのでしょう。

計算結果:最下段中央、156kg/1名

今度は、背中に加えられる加重を考えます。片手の加重を25kgとします
5段目
  0
4段目
25+25=50
3段目
 
(25+25/2)+(25+25/2+25+25/2)+(25+25/2)
=37.5+75+37.5=150
2段目
 
(50+37.5)/2+{(50+37.5)/2+(50+75)/2}+{(50+75)2+(50+37.5)/2}
+(50+37.5)2=43.75+106.25+106.25+43.75=300
1段目
 
 
(50+43.75)/2+{(50+43.75)/2+(50+106.25)/2}+
(50+106.25)+{(50+106.25)2+(50+43.75)/2}+(50+43.75)2
=46.875+125+156.25+125+46.875=500

もう一度わかりやすく抽出します、背中に加えられる静止加重です。左端は計です。
5段目
  0
4段目
50=25+25
3段目
150=37.5+75+37.5
2段目
300=43.75+106.25+106.25+43.75
1段目
500=46.875+125+156.25+125+46.875

予想道理中央の人の加重は多いですね。
最下段中央の加重は150kgを超えています。3人分の重さが背中に加えれらます。
もしバランスを崩したら、5段目の生徒は、2~3mの高さから落ちます。
これを、立って行っていたらと考えると心配です。バランスを崩して倒れると、骨を折るという事がわかります。
これを行う学校は、静止荷重だけでも計算して行っているのかしら?疑問です。